前巻である18巻で、実は1巻から続いていたシル/フレイヤとの因縁に決着を点けたベルくんたちヘスティア・ファミリア。
その次の展開が『学区編』。となることは、すでに、外伝「ソード・オラトリア」の13巻で先見せさせられていた。
あのレフィーナの苦闘の裏で、ベルくんは何をしていたのか?
学園船に乗り込んだベルくんの、今更ながらの、レッツ☆アオハル!!! 開幕!
ということで、スペース、空けておきますw
色々な意味で新章の幕開け! だが『学区編』はその序章に過ぎなかった! ってのが読了直後の感想。
てか、ものすごく続きが気になるw
それくらい、今後の展開にかかわる仕込み=伏線がこれでもか!って具合に出てきてた。
といっても、まずは、やっぱりこれでしょw
ベルくんが学生になった!っていう、斜め上からの展開。
今更ながらの学園編だけど、今更だからな分、新鮮だったねw
ていうかさ、学校で「学ぶ」というシチュエーションを通じて、ベルくんがこれまでの(といってもまだ半年ちょっとだけどw)歩みを振り返る、っていう展開になるのだからニクい!
レベルアップした後は、身体能力の向上に精神がついていかない、という説明が以前あったけれど(だから慣らし運転としての模擬戦とかが重要)、あれにならえば、まさに経験を知恵に変えていくための熟成期間として、純粋に「学ぶ」機会が必要だ、ということだよね。
そして、経験を知恵として客観させるために欠かせないのが、自ら学んだことを第三者に「教える」こと、それによって経験は知識に変換され、その知識を使って振る舞うことでそれは時に現実的な突破口を広げるための「知恵」になる。
これまで、アイズ、リュー、ヘディン、あるいは、ティオナやフィン、さらにはフェルズといった先達から学ぶ一方だったベルくんが、とうとう後輩に教える立場になる。
感無量だよねぇw
それだけで作中の時間経過の密度、濃さを実感させる。
なんていうか、あぁ、気がつけば遠くまで来たもんだなぁ、って感じ。
そりゃエイナももうベルくんに教えることはない(だからあたしは用済みかなぁ。。。)って思うのも仕方がない。
ただそう思わせておきながら、いきなりエイナの妹のニイナを登場させ、ヘスティア・ファミリア入りを熱望するすでにレベル2の冒険者候補を登場させて、エイナにとってもベルくんとは、切っては切れない縁に改めしてしまうのだから、ほんとに作者はズルい。
新章幕開けの本巻は、こんな感じで、全編において、これまであった関係性のメンテとリセットがなされていて。
その意味では、単に新章開始、というよりも「第2部」開始というほうが適切。
それくらい物語のステージが変わった感じがする。
そのステージの変化を実感させるための物語が本巻だったってことw
しかも、そのベルくんの「振り返りの時間」が読者としても共有できてしまうところが、愛おしさひとしお!なんだよね。
そこで、イズンさまのレッツ☆アオハル!なんだものw まったくもってズルい!
そういう意味では、終盤の「修学旅行」全般の展開は、ちょっとしたこれまでのベルくんの決死行の回想にもなっていて、ホントにずるい。
まだリリとヴェルフの三人でダンジョンに潜っていたときのゴライオスから逃走や、18層のアンダーリゾートを拠点にしてさらに下層に下って遭遇したジャガーノートとの一件、そうしたものが自然と思い出される展開になっていた。
ゴライアスからはうまく逃げおおせてあっさり18層にたどり着けたかと思ったら、さらにその下に行って、そこでちゃっかりアルゴウェスタまで使ってブルードラゴンを倒してヒーローしちゃうんだから。
しかもボールズとか、もうベルが瞬殺してくれて当然、とか思っているしw
で、実際、ブルードラゴンを瞬殺して、ニイナたちを守っちゃうんだもの。
そして、ニイナは晴れて冒険者を目指すという夢を抱くわけでしょ。
このシーンは、完全に、第1巻の、ミノタウルスに襲われたベルくんがアイズに助けられたところの反復だよね?
とにかく目の前でものすごい力量で救ってもらえた、という衝撃的な経験が、その後の冒険者としての運命を決めちゃうわけでしょ?
もらう一方だったベルくんが、名実ともに「与える」側にもなった瞬間だよねw
だって、その結果、ニイナの人生、変えちゃったんだからw
ニイナのヘスティア・ファミリアへの加入、今から楽しみだな。
ちょうどヒーラーが欲しい、と軍師リリルカwも言っていたことだし。
『アルゴノゥト』のことを思うと、てっきりレフィーナが、ゆくゆくはヘスティア・ファミリアに移籍して後衛の魔道士を受け持つと思っていたのだけど、どうやら「ハーフエルフ」属性のほうが優先されて、ニイナがベルくんの妹分として治療師枠としてファミリア入りすることになるみたいw
もちろん、魔道士枠でレフィーナがヘスティア・ファミリアの後衛を務めるときが来るかもしれないけれどw
そのあたりの、あれ、レフィーナじゃなくてニイナなの? というところも、うまい具合に『アルゴノゥト』をずらしてきている。
いやー、ホントよく作り込まれた「第2部」の序章だった。
(感想2へ続く)
(感想3へ)
その次の展開が『学区編』。となることは、すでに、外伝「ソード・オラトリア」の13巻で先見せさせられていた。
あのレフィーナの苦闘の裏で、ベルくんは何をしていたのか?
学園船に乗り込んだベルくんの、今更ながらの、レッツ☆アオハル!!! 開幕!
ということで、スペース、空けておきますw
色々な意味で新章の幕開け! だが『学区編』はその序章に過ぎなかった! ってのが読了直後の感想。
てか、ものすごく続きが気になるw
それくらい、今後の展開にかかわる仕込み=伏線がこれでもか!って具合に出てきてた。
といっても、まずは、やっぱりこれでしょw
ベルくんが学生になった!っていう、斜め上からの展開。
今更ながらの学園編だけど、今更だからな分、新鮮だったねw
ていうかさ、学校で「学ぶ」というシチュエーションを通じて、ベルくんがこれまでの(といってもまだ半年ちょっとだけどw)歩みを振り返る、っていう展開になるのだからニクい!
レベルアップした後は、身体能力の向上に精神がついていかない、という説明が以前あったけれど(だから慣らし運転としての模擬戦とかが重要)、あれにならえば、まさに経験を知恵に変えていくための熟成期間として、純粋に「学ぶ」機会が必要だ、ということだよね。
そして、経験を知恵として客観させるために欠かせないのが、自ら学んだことを第三者に「教える」こと、それによって経験は知識に変換され、その知識を使って振る舞うことでそれは時に現実的な突破口を広げるための「知恵」になる。
これまで、アイズ、リュー、ヘディン、あるいは、ティオナやフィン、さらにはフェルズといった先達から学ぶ一方だったベルくんが、とうとう後輩に教える立場になる。
感無量だよねぇw
それだけで作中の時間経過の密度、濃さを実感させる。
なんていうか、あぁ、気がつけば遠くまで来たもんだなぁ、って感じ。
そりゃエイナももうベルくんに教えることはない(だからあたしは用済みかなぁ。。。)って思うのも仕方がない。
ただそう思わせておきながら、いきなりエイナの妹のニイナを登場させ、ヘスティア・ファミリア入りを熱望するすでにレベル2の冒険者候補を登場させて、エイナにとってもベルくんとは、切っては切れない縁に改めしてしまうのだから、ほんとに作者はズルい。
新章幕開けの本巻は、こんな感じで、全編において、これまであった関係性のメンテとリセットがなされていて。
その意味では、単に新章開始、というよりも「第2部」開始というほうが適切。
それくらい物語のステージが変わった感じがする。
そのステージの変化を実感させるための物語が本巻だったってことw
しかも、そのベルくんの「振り返りの時間」が読者としても共有できてしまうところが、愛おしさひとしお!なんだよね。
そこで、イズンさまのレッツ☆アオハル!なんだものw まったくもってズルい!
そういう意味では、終盤の「修学旅行」全般の展開は、ちょっとしたこれまでのベルくんの決死行の回想にもなっていて、ホントにずるい。
まだリリとヴェルフの三人でダンジョンに潜っていたときのゴライオスから逃走や、18層のアンダーリゾートを拠点にしてさらに下層に下って遭遇したジャガーノートとの一件、そうしたものが自然と思い出される展開になっていた。
ゴライアスからはうまく逃げおおせてあっさり18層にたどり着けたかと思ったら、さらにその下に行って、そこでちゃっかりアルゴウェスタまで使ってブルードラゴンを倒してヒーローしちゃうんだから。
しかもボールズとか、もうベルが瞬殺してくれて当然、とか思っているしw
で、実際、ブルードラゴンを瞬殺して、ニイナたちを守っちゃうんだもの。
そして、ニイナは晴れて冒険者を目指すという夢を抱くわけでしょ。
このシーンは、完全に、第1巻の、ミノタウルスに襲われたベルくんがアイズに助けられたところの反復だよね?
とにかく目の前でものすごい力量で救ってもらえた、という衝撃的な経験が、その後の冒険者としての運命を決めちゃうわけでしょ?
もらう一方だったベルくんが、名実ともに「与える」側にもなった瞬間だよねw
だって、その結果、ニイナの人生、変えちゃったんだからw
ニイナのヘスティア・ファミリアへの加入、今から楽しみだな。
ちょうどヒーラーが欲しい、と軍師リリルカwも言っていたことだし。
『アルゴノゥト』のことを思うと、てっきりレフィーナが、ゆくゆくはヘスティア・ファミリアに移籍して後衛の魔道士を受け持つと思っていたのだけど、どうやら「ハーフエルフ」属性のほうが優先されて、ニイナがベルくんの妹分として治療師枠としてファミリア入りすることになるみたいw
もちろん、魔道士枠でレフィーナがヘスティア・ファミリアの後衛を務めるときが来るかもしれないけれどw
そのあたりの、あれ、レフィーナじゃなくてニイナなの? というところも、うまい具合に『アルゴノゥト』をずらしてきている。
いやー、ホントよく作り込まれた「第2部」の序章だった。
(感想2へ続く)
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