100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「韓国」編 慶州(キョンジュ)瞻星台(センセイダイ)1

2013年11月19日 08時19分50秒 | 韓国

 

写真は高さ9.1m、下部直径4.9mの瞻星台です。善徳女王(632~647)の時造られた天文台で東洋で一番古い古いとされて韓国の国宝31号に指定されています。と、ここまではガイドブックなどで記載されている説明ですが、韓国でも天文台説には異説があり、須弥山を模った祭壇ではないかという説もあります。国定韓国高等学校歴史教科書(明石書店、日本語訳p111)には新羅美術の優秀な建築物として「美しい曲線美をもった瞻星台」とだけ紹介しています。

なお、この天文台説を最初に主張をしたのは日本の気象学者で朝鮮総督府観測所所長をつとめた和田雄治です。

 


「韓国」編 慶州(キョンジュ) 仏国寺1

2013年11月16日 08時22分02秒 | 韓国

 慶州には石窟庵と同じころやはり金大城によって創建され同じく世界遺産に登録されている仏国寺があります。

 「石窟庵を来世の父母の菩提を弔うために建てられたとすれば、仏国寺は現生の父母の安寧を願うために建立した」と韓国で最も古い歴史書「三国遺事」に記載されています。(崔碩義著「韓国歴史紀行」p255からの孫引き)


「韓国」編 慶州(キョンジュ) 石窟庵3

2013年11月13日 08時32分41秒 | 韓国

 

 お寺への寄進はこのように屋根瓦のかたちをとるのですね。国際色豊かです。中華民国(台湾)、イタリア、スイス、メキシコ、ドイツの人の名前がありますね。その他インド、チリ、ヴェトナム、トルコ、ハンガリー、日本、その他アラビア語で書かれているためわたくしには国名不明のものありました


「韓国」編 慶州(キョンジュ) 石窟庵2

2013年11月13日 08時28分51秒 | 韓国

 

 石窟と言っても自然の洞窟ではなく人工のものです。内部の本尊はお釈迦さまです。周りに菩薩像、羅漢さんなどがあります。私たち一般客はこの釈迦如来坐像をガラス越しにしか見ることはできません。そのため写真が少しボケています。

 日本民芸運動の柳宗悦はその著「石仏寺(石窟庵)の彫刻について」で以下のように記しています。

 「東洋の文化がその高潮に漂ったときに、その霊気に活きた新羅の人によって始創されたのである。***この窟院こそ一国の制作ではなく実に隋唐の仏教の結晶であり、ひいては東洋の宗教ならびに芸術の帰結であった。***この石仏寺(石窟庵)の彫刻が世界に誇るべきに値するから、これを世の中に紹介する最初の一人になるつもりだ」(崔碩義著「韓国歴史紀行」p245からの孫引き)


「韓国」編 慶州(キョンジュ) 石窟庵1

2013年11月13日 08時24分58秒 | 韓国

 

2011年3月29日から始まり2011年8月20日から中断していた「韓国」編を再開します。

慶州(2011年3月29日旅程表)は紀元前57年から始まり朝鮮半島に最初の統一王朝を建て紀元後935年に滅びた新羅の古都です。そのため2つの世界遺産を含む多くの文化遺産があります。

私たちが最初に訪れたのは1995年に世界遺産に登録された石窟庵です。石窟庵は新羅王家の菩提寺として751年宰相金大城によって創建されました。


「韓国」編 済州島 17 トルハルバン3

2011年08月17日 08時16分31秒 | 韓国

 実はこの写真は私の近くにある神社の仁王です。(神社に仁王がいるのは神仏習合の名残です。少し破壊されているのは廃仏毀釈の時の破損です)よく見てください。仁王の腹部に手が当てられていますね。トルハルバンと同じですね。私は仏像については全く無知なのでわからないのですが、仁王は通常このように腹部に手を当てているものですか。何かこの仁王とトルハルバンとは関係がありそうな気がしたので紹介しました。仏像に詳しい知人に問い合わせをしているのですが今のところ返事がありません。ご存知の方は教えてください。


「韓国」編 済州島16 トルハルバン2

2011年08月17日 08時12分58秒 | 韓国

 トルハルバンの説明です。注を二つ入れておきます。ドルハルバンと冒頭の文字が濁音になっていますが、韓国語では単語の冒頭は濁らないので発音としては「ト」です。もうひとつ、現地ガイドの梁さんによれば腹部に当てられた両手の左右の上下によって両班階級(注)の文・武の区別がされます。

 

(注)高麗、朝鮮時代の支配階級、文官、武官に分かれます。日本の場合は武=武士だけですが、韓国では文・武ですが、実際は文官のほうが力を持っていました。