このような風景は旅行中たびたび見かけました。山火事ではありません。焼畑です。「マダガスカルを知るための62章」(p297)はこれについて以下のように述べています。インドネシアでは焼き畑は行われているが、森林は豊かに残されている。それは先人の深い知恵があってのことで、マダガスカルではそういった知恵が希薄である。(ただし、具体的内容については記載がありません)
このような風景は旅行中たびたび見かけました。山火事ではありません。焼畑です。「マダガスカルを知るための62章」(p297)はこれについて以下のように述べています。インドネシアでは焼き畑は行われているが、森林は豊かに残されている。それは先人の深い知恵があってのことで、マダガスカルではそういった知恵が希薄である。(ただし、具体的内容については記載がありません)
「マダガスカルを知るための62章」(p195~199)は森林破壊のもう一つの原因に牛の必要以上の過剰な飼育をあげています。そのため森林を草地に代えるということです。写真はその牛ですが、特徴は背中に「こぶ」があり「ゼブー」と呼ばれています。
牛は富の源泉と考えられています。そのため牛泥棒集団がいるそうです.第2は祖先に対する供犠に用いられることです。第3にはイネを育てるに必要とされるからです。これについては次回紹介します。
森林破壊の原因の一つに「炭焼き」を「マダガスカルを知るための62章」をあげています。マダガスカルのおもな家庭用燃料は木炭です。そのため急速に人口増加が進む都市近郊では木炭の需要が高まり首都アンタナリヴから半径100km以内では全く自然林は喪失しましした。
写真は道端で売っている木炭です。白い袋に入っているのが木炭です。このような風景は珍しくはありません。
マダガスカルをバスで移動しながらなんとなく気がついたことがありました。それは動物保護区などでは木が多く鬱蒼とした森林になっているにもかかわらず、それ以外のところでは私の頭のように木がほとんどなく森林にはほとんど出会わないことでした。
帰国して調べてみるとやはり近年森林破壊は急速に進み年間の喪失面積は東京都の面積に匹敵するとのことでした。(「マダガスカルを知るための62章」p299)
写真のようなところは普通の風景ですが、多分以前は森で覆われていたところのような気がしました。
マダガスカル編を再開します。前回までの「マダガスカル」は“2012年10月19日、2012年12月25日~2013年2月14日”です。
この旅の正式名称が「世界遺産ツィンギー遊覧とマダガスカル周遊」とあるようにツィンギーが目玉になっています。場所は2012年10月19日の旅程図を見てください。石灰岩が何万年にわたり侵食されカミソリの刃のようになった地形です。ツィンギーとは「先の尖った、鋭い」という意味のマダガスカル語からきています
このツィンギー観光には二つのやり方があります。一つは救命ロープなどを装備してのトレッキングです。もう一つは飛行機からの観光です。私にはトレッキングは体力的に無理だと判断をして飛行機遊覧を行っている旅行社を選択しました。
写真はその飛行機です
フォート・ドーファンの市場風景を紹介します。マダガスカルの主食は米です。勿論日本の米と比べてパサパサするインディカ米の系統です。市場では赤米を見ました。現地ガイドのオリヴィアさんは赤米は白米と比べて美味しくて値段も高いと紹介して我が家庭の主食はこの赤米だと誇らしげに話してくれました。
最初に日本に伝わった米も赤米と白米の両方で次第に現在のように白米だけになったといわれています。
この赤米の伝統が今の赤飯になったとは柳田国男の説です。現在日本でも赤米の復活が行われています。以前ブータンでも見かけました。