このカテドラルで少年使節団はこのパイプオルガンを演奏しました。この程度は普通のガイドブックに記載されていますが、若桑みどりはその大作・名著「クアトロ・ラガッツイ 天正少年使節と世界帝国」(p291)でそれについて記述しているので一部紹介します。
「一行はまた大学都市エヴォラに寄って大司教ドン・テオトニオ・デ・プラガンサに礼を尽くさなければならなかった。****大司教はまた彼らの和服姿を喜び『****そのすこぶる美麗優雅なる衣服を見、また彼らがたがいに慇懃に敬意を示しあうようすを知りて大いなる満足を得たり』とグァルチェーリは書いている。****大司教に、日本の書物数冊、それに信長からオルガンティーノにあてた書状を見せた。これらの日本文字を見て彼は大いに喜んだ。ついで大司教は少年たちが書いたラテン語の文章を読んで、短期間によく練習したことに感嘆**」
なぜかパイプオルガン演奏についての記載はありません。