カッパドキアにある旧ギリシア人の村ムスタパシャを訪れました。看板(写真上)にOLD GREEK HOUSE(旧ギリシア住宅)と書かれていますがその下はトルコの表示がむやみに多いと思いませんか?ここはトルコだと強調しているようです。
9月24日に紹介したように第一世界大戦後の1923年にトルコ領内のギリシア正教徒と、ギリシア領内のイスラーム教徒が交換されました。ここカッパドキアにはトルコ領内でもギリシア正教徒が多かったようです。1914年の国勢調査ではトルコの総人口は2097万人でギリシア系は179万人でした。
この村の人たちはなぜか我々観光客を大歓迎してくれました(写真中、下)わたくしの当時のメモには「村人のhospitalityに感激」とありますが、後で考えて何か理由があるような気がします。ここの村人はギリシア系イスラーム教徒トルコ人です。ギリシア系だがイスラーム教徒でトルコ人として大切にされているということを宣伝するためのトルコの国策外交政策でないかと。ここの住民はベットルームというプライベートなところまでなぜ案内するのか。
9月24日に紹介したように現地ガイドのハーカンさんの祖父はギリシア領内に住むイスラーム教徒でした。