先月26日に「科学者はなぜ神を信じるのか」の著者三田一郎氏(素粒子物理学者、カトリック助祭)に以下のような手紙を差し出しました。6月21日現在ご返事がいただけていません。わたくしは時々このような手紙を差し出すことがあるのですが、100%ご返事をいただいてきました。今回は残念ながら今のところいただけていません。
前略
貴著「科学者はなぜ神を信じるのか」を拝読しました。ラディカルな無神論者のわたくしも大変勉強になりました。ありがとうございました。
少し気になるところがあったので、お尋ねします。p34「地下につくられた『カタコンベ』と呼ばれる信者の墓地を秘密の集会場として信仰を守りつづけ」これは歴史的事実に反して間違いと思います。それについてわたくしのブログ「100倍楽しむ海外旅行」の2023年5月7日、10日、13日、16日、19日に書いているのでご覧いただければ幸いです。なを、16日分についてはプリントして同封しますのでよろしくご検討をお願いしご意見を承れば幸いです。
なお、ローマ時代の迫害の記述についても少し疑問があります。
ヨーロッパで共通の歴史認識を共有しようということで1992年に15歳から16歳を対象として欧州共通教科書「ヨーロッパの歴史」が作られました。この本はキリスト教徒迫害については以下のように記しています。
「迫害が組織的に行われたことはまれで、決して一般的現象ではなかった。キリスト教の殉教者をたたえる物語は数え切れないほどあるが、これは聖者伝作家の大げさな熱狂によるところが大きい(eager exaggeration of hagiographers」(p88)
以上2点に関してご検討をお願いし、ご見解をいただければ幸いです。
草々