インド(ヒンドゥー教徒)ではつい(最近まで)、夫に先立たれた妻は、夫を葬る荼毘の火中に身を投じて殉死することが美徳とされました。これをサティーといいます。写真はジョードブルのメルハンガル城塞で見たその殉死をした妻たちの手形です。19世紀以来たびたび禁止命令が出されましたが最近では1987年のサティーが話題を呼びました。賛美者が毎日数千人参拝に訪れました。賛成派、反対派で議論が沸騰しました。私は今でも非公然の形で行われているのではないかと疑っています。
ついでにインドの女性に関する風習を紹介しておきます。結婚時に、花嫁の家族から花婿および花婿の家族に対して支払われる持参財をダウリーといいます。この持参財の額が桁外れで花婿の年収の数倍から数十倍になります。嫁入り先で持参財が少ないため追加要求され、いびられ自殺したり、殺されたりする例が1961年に「持参財禁止令」が出されたにもかかわらず年々増加しています。
私は以前国別の男女の平均寿命を調べたことがあります。人間(他の動物も気にかかっているのですが)はどういう理由からか、女性の寿命は長いのですが、インドではほぼ1対1で世界で一番男女の平均寿命が接近していました。このサティーとダウリーなどが関係しているのではないかと思っています。ちなみに男性の対女性比で一番寿命が短いのはロシアでした。ウオトカのせいですかね。出生率も世界の平均値よりもかなり女性が低いのです。
追加 前々回インドの現地ガイド、セチさんについて少し紹介しましたが、思い出したことがあるので二つ追加しておきます。(何せ10年前のことですから)ある街でのこと、彼曰く「この町はイスラム教徒が多いいので、スリ、かっぱらいなどに気をつけてください」もう1つ。私に職業を尋ねたので「インドでは多分賎業だと思いますが夜警の仕事をしています」と答えました。その後彼の私に対する態度がかなり変わりました。
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