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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「敬老の日 臨時特別」編 ドイツ アウグスブルクのフッゲライにて

2008年09月15日 08時26分40秒 | ドイツ

 時間とともに旅行の記憶も忘却の彼方に消えていきますが、(特に私はメモを取らないので)なかにはなぜか記憶に留まり時々思い出す事柄があります。そこで今回と次回は予定を変更して敬老の日に敬意を表して老人の思い出を紹介します。

 この写真はドイツ アウグスブルクのフッゲライで撮影したものです。フッゲライというのはドイツ後期中世の大富豪フッガー家(注)が貧民救済のため1517年~1525年に建てた「世界最初の社会福祉集合住宅」です。現在も入居者は年に日本円にして約100円というウソのような家賃で55歳以上のアウグスブルク市民で既婚者、双方がカトリックという条件です。

 ここで見かけた仲のよい幸せそうな老夫婦の姿が、一生の殆どをひとりで生活してきた私には10年(1998年)経過した今でも忘れられません。 

 写真は10年前の安いプリントのフイルムなのでかなり色あせています。一度クリックすると右下に拡大のアイコンが出るので、もう一度それをクリックしてください。

 (注)   有名なイタリア フィレンツェのメディチ家の数倍の資金力を持つ大富豪で当時のヨーロッパの政治を左右できるほどの力がありました。宗教改革の発端となった贖宥状(免罪符)の販売はフッガー家がカトリック教会に貸し出した資金の回収のためでした。また神聖ローマ帝国皇帝カール5世選出の買収資金もフッガー家から出ていました。



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