イランでは多くの少数宗教がありますがそのうちの一つアルメニア教を紹介しておきます。アルメニア教というのは古い歴史を持つキリスト教の分派の一つです。アルメニア教およびアルメニア人については2005年12月17日、19日に紹介しているので参考にしてください。17世紀アッバース1世が優れた商人であり職人であるアルメニア人を拉致したことにアルメニア人のイランでの歴史が始まります。エスファハーンにあるアルメニア教会を訪れました。(写真)イスラームのモスクとは雰囲気が全く違いますね。
イランにはアケメネス朝ペルシアのキュロス大王によって紀元前538年バビロンから解放されたユダヤ人のうち現地に留まった人もいます。彼らは伝統的に商業などイランで重要な役割を果たしてきました。現在でも30のユダヤ教の教会シナゴーグがイラン全土にあるそうです。このことから歴史的に見てイランとイスラエルは友好的な関係にありました。しかし1979年のイラン革命後アンチシオニズムの感情が高まり現在ではユダヤ人をイランで見かけることは少なくなりました。
その他、現在のイラン政府によって厳しく弾圧されているシーア派の一派バーブー教などたくさんの少数派の宗教集団があります。余談ですが面白いことに現在そのバーブー教の本部はイスラエルのハイファにあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます