カンボジアのプノンペンではポル・ポト政権が作ったトゥースレン虐殺犯罪記念館(元刑務所)を訪れました。そこでの写真です。ここに約2万人が収容され6人だけが生還しました。虐殺された人の写真です(写真上中)
写真下は何だと思いますか。虐殺された人たちの頭蓋骨で形作られたカンボジアの地図です。あまりにも残酷なので2004年に撤去されました。
1975年に成立したポル・ポト政権は1979年までの4年間に200万~300万人(国民の約三分の一)の自国民を虐殺しました。特にインテリ層が対象になりました。メガネをかけているだけでインテリとみなされ処刑されました。いままでナチスのユダヤ人虐殺、トルコによるアルメニア人虐殺を紹介してきましたが、カンボジアでは自国民虐殺です。アフリカのルアンダ、ダンフールの虐殺も他民族です。その点カンボジアの例はきわめて特異であると思います。
余談話(エンディングノート) 昨日87歳になりました。最近までは鹿児島市から88歳米寿の祝い金2万円をいただきそれでちょっと高級なワインと思っていましたが、どうもそれは無理なようです。わたくしはラディカルな無神論者ですが、死期間近になると神、仏を信じている人をうらやましくなります。彼らには「あの世」があるのですから。尊敬する加藤周一が死の直前カトリックに入信したことを思い出す今日この頃です。このブログは何時迄?
若い時は神や仏を信ずる人をある意味で馬鹿にしていました。その後、人類の歴史を知るうちに宗教が重要な役割を果たしてきたことを知るようになりました。その後人間が宗教を発明しなかったら、戦争は少なく平和が続いていたように思うようになりました。人類史上飢餓や貧困での人殺しより宗教上での人殺しの方が多数であったように思います。わたくしは狂言の演目「宗論」が大好きです。
日本棋院のネットで毎日囲碁を楽しんでいます。数年前までは5段〰4段で打っていましたが、最近では4段〰3段、時には2段まで落ち込むことがあります。終焉ですね。
神や仏を信ずる人は幸せだ!
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