名前は聞いたことがあったけれど、実物を見るのは初めて、というお菓子を先日頂きました(Pさんありがとうございました!)。
その名は、ファッジ。
ネットリしたキャラメルみたいなものかと思っていたのですが・・・
食べてみると、意外なことに、ネットリ感は全くなく、ほろりと口の中でくずれて、さっと溶けていくのです。
味は、森永チェルシー、もしくは、バタースコッチキャンディーに似ています。
キャラメル風の味なのに、食感はほろりと軽いのです。
飴やキャラメルと違って口溶けがよいので、ついつい後をひきます。
危険!
このほろりとした口溶けは、フォンダンに通じるものが。
(よく見ると材料にフォンダンも実際入っています)
フォンダンというのは、砂糖で出来た飴を冷やして過飽和にし、微細な結晶を多数析出させたもので、例えば、アフターエイトチョコレートの芯に入っているミント味の白い、あれがフォンダンです。
バウムクーヘンの外側にショリショリしたお砂糖がついている、あれもフォンダンではないかな。
さくらんぼのチョコレートボンボンはにもフォンダンが使われています。
白いものはなくて、洋酒シロップじゃない?と思うかもしれませんが、あれは、洋酒漬けのさくらんぼにまずフォンダンをつけ、それをチョコレートがけすることで作っているのです。
最初固体だったフォンダン(砂糖)が、次第に溶けて最後には液体になるという訳です。
(液体をチョコで包むのは不可能ですよね。考えてみれば当然ですが、実は私もつい最近まで知らなかった・・・)
この、チェリーボンボンをいつか作りたいものだと考えていて、最近気になる存在だったフォンダンと、こんなところで出逢うとは☆
ファッジの作り方を探してみると、写真入りの詳細なものは見付けられなかったのですが、キャラメルと似た材料の飴を煮詰め、ある程度まで温度を上げたあと、火を止めてさらにかき混ぜ続けるようです。
このかき混ぜる作業で、砂糖の結晶を析出させるようです。
ほほーう。なるほどね~。
原理は分かるし、一見簡単そうだけれど、糖菓は温度管理をはじめとして大変奥が深いもののようです。
挑戦するには、うーむ。まだ機が熟さないような・・・。 (いつか熟すのかって・・・?)
■参考情報
ファッジの作り方(ブログ記事。イギリスの方から教わったレシピとのことです)
フォンダンとは(熊野屋製菓のHPより)
フォンダンの作り方(フランス菓子ラ・フォンテーヌのHPの「お菓子をつ・く・ろ」コーナー)