採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ファッジ

2011-06-21 | +お菓子・おやつ


名前は聞いたことがあったけれど、実物を見るのは初めて、というお菓子を先日頂きました(Pさんありがとうございました!)

その名は、ファッジ。

ネットリしたキャラメルみたいなものかと思っていたのですが・・・

2011/06/08ファッジ 実物はこんな感じ。
むしろ粉々しているともいえる、さらっと乾いた固形状のもので、ねっちょり感はないものでした。

カチ割り黒糖に似ていますが、もう少し白っぽくて、持ってみた重さが軽いです。
2011/06/08ファッジ 材料は、砂糖、バター、練乳・・・

ふむふむ。
キャラメルの材料ですな。



2011/06/08ファッジ 何だか色々書いてあります。
もとは、18世紀末、ジェーン・ムーアさんがトム・ベインブリッジさんのところにお嫁入りするときにお母さんから教わって携えて行ったレシピに基づいているとか。


食べてみると、意外なことに、ネットリ感は全くなく、ほろりと口の中でくずれて、さっと溶けていくのです。
味は、森永チェルシー、もしくは、バタースコッチキャンディーに似ています。
キャラメル風の味なのに、食感はほろりと軽いのです。

飴やキャラメルと違って口溶けがよいので、ついつい後をひきます。
危険!

このほろりとした口溶けは、フォンダンに通じるものが。
(よく見ると材料にフォンダンも実際入っています)

フォンダンというのは、砂糖で出来た飴を冷やして過飽和にし、微細な結晶を多数析出させたもので、例えば、アフターエイトチョコレートの芯に入っているミント味の白い、あれがフォンダンです。
バウムクーヘンの外側にショリショリしたお砂糖がついている、あれもフォンダンではないかな。

さくらんぼのチョコレートボンボンはにもフォンダンが使われています。
白いものはなくて、洋酒シロップじゃない?と思うかもしれませんが、あれは、洋酒漬けのさくらんぼにまずフォンダンをつけ、それをチョコレートがけすることで作っているのです。
最初固体だったフォンダン(砂糖)が、次第に溶けて最後には液体になるという訳です。
(液体をチョコで包むのは不可能ですよね。考えてみれば当然ですが、実は私もつい最近まで知らなかった・・・)

この、チェリーボンボンをいつか作りたいものだと考えていて、最近気になる存在だったフォンダンと、こんなところで出逢うとは☆

ファッジの作り方を探してみると、写真入りの詳細なものは見付けられなかったのですが、キャラメルと似た材料の飴を煮詰め、ある程度まで温度を上げたあと、火を止めてさらにかき混ぜ続けるようです。
このかき混ぜる作業で、砂糖の結晶を析出させるようです。

ほほーう。なるほどね~。

原理は分かるし、一見簡単そうだけれど、糖菓は温度管理をはじめとして大変奥が深いもののようです。
挑戦するには、うーむ。まだ機が熟さないような・・・。       (いつか熟すのかって・・・?)




■参考情報
ファッジの作り方(ブログ記事。イギリスの方から教わったレシピとのことです)
フォンダンとは(熊野屋製菓のHPより)
フォンダンの作り方(フランス菓子ラ・フォンテーヌのHPの「お菓子をつ・く・ろ」コーナー)

コメント (4)
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