採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

お友達作のピール

2012-03-08 | ■おともだちの味研究

ピールや、ピールのチョコがけ作りでは大先輩の一人のca_nonnさんから、作品を頂きました。
 

ca_nonnさんのピールとチョコ

わーい、すごーい☆

自分でも沢山作ったけれど、自分のはもう見飽きていてうんざりな感じ。
なので、頂くと嬉しさひとしおです。

 

●上の四角いもの
ラム酒漬けレーズン(いくつかにカット)とダイジェスティブビスケットなどが入ったチョコ生地の上に、溶かしたチョコレートをコーティングし、切り分ける、というチョコブロックです。
チョコ生地部分は、よくある生チョコ(チョコ+生クリームのガナッシュ)ではなく、卵黄、チョコ、バター、砂糖が入っています。
ねっとりした生チョコとは少し違う、ほろりととろける何ともいえない口溶けなのです。

カットはご主人さまの役目なのだけれど、レーズンがひっかかってピシッと切れなくて悩む、と言われたとか。そこで、レーズンをいくつかに細かく刻んで混ぜたそうです。
食べてみると、丸ごとレーズンの時とは違い、姿は見えないのに何故かラムレーズンの香りが、という魔法にかけられたような味わいなのです。
ダイジェスティブビスケットのサクサク感とほのかな塩味がまた、チョコレートとよく合います。

わざわざレーズンを刻んだ効果があったのでしょうか、すごーく綺麗にカット出来ていますよね!
(表面のチョココーティングが結構ぶあつくて、これを綺麗に切るのはほんとに大変そうなのに、すごいです。)

●ピール各種(八朔・おにゆず・文旦)
ca_nonさんのピールは、果実の大きさを生かして大きめです。
かたちは大きさがよく揃った、細長いササの葉型。
そして、煮え具合が(私のものより)随分と柔らかめで、とろける食感なのです。
そして表面はグラニュー糖仕上げ。
八朔は、ピール2つの内側を合わてあって、文旦くらいの厚さに分厚くしてあります。

私は、ザラメせんべいなどじゃりじゃりするお砂糖は余り好きではないので、自分が作るピールにはグラニュー糖はまぶさないのですが、ca_nonさんのものはピールがとてもソフトなので、グラニュー糖のじゃりじゃりは全然気になりません。むしろほどよいアクセントになっています。
ピールが太めでボリュームがある、というところも、ジャリジャリしすぎない一因かも。
皮が比較的薄手な八朔は、2つあわせにしてあるので、皮の分量と外側のグラニュー糖のバランスが丁度よくなっています。
結構大きめのピールなのですが、ソフトで口溶けがいいせいで、あららっというペースでどんどん食べてしまいます。美味しい~。

私もこんな感じのソフトなピールを作りたいのですが、レモン汁を入れすぎてしまうせいか、もっちり固めのピールになりがちです。
ca_nonさんは煮る時も湯煎にしているようなので、直火で煮ているのとは違ってくるのかなあ。なかなか簡単に真似出来るものではないです。

●チョコがけ(八朔・ゆず・花豆)
グラニュー糖まぶしのピールに、チョコレートをコーティングしてあります。
一つずつ楊枝に刺してコーティングし、それをぶら下げて乾かして、その後余分な雫を削り落とすという手間をかけていらっしゃいます。
でも、美味しくってパクパクっと食べてしまいます・・・。
ピールが柔らかいため、口溶けがよいです。

私が作ったものは、もっちり固めのピールが多いです。
(特に今年は干しすぎの傾向があったかも)
チョコが溶けたあとも、ピールがガムのように口に残り、後味がすっぱめ。
後味さっぱりでいい、ともいえますが、甘党の父からは、チョコと一緒に口の中から消えるような感じの方がよい、とリクエストされました。
頂いたもののようにピールをソフトにすることで、チョコの余韻を楽しめるようなものが出来ないかな? 

花豆の甘露煮のチョコがけは、ホクっとした感じが栗のようで、甘さも丁度よくて、これもまた後を引く味わいです。中の花豆の甘煮は、表面をさっと洗ってから?ある程度干してあるのではないかと思います。
ココアがまぶしてあるので、最初の味がほろ苦く、噛むと中から甘いチョコとおまめの味が出てくる感じ。
ca_nonさんのコーティングは、確かチョコ+バター(オイル?)だったのではないかと思います(ca_nonさん違っていたらご指摘下さい!)。
そのせいかパキパキではなくて少し柔らかめに感じる食感で、豆の柔らかさと調和して、美味しいです。 (こういうの、父が好きかも・・・)




もう一パック頂いています。 

ca_nonnさんのピールとチョコ

たっぷり長い、鬼柚子ピール。

そして、これは珍しい、輪切り!の鬼柚子ピールと、輪切りから表皮をくるりと剥いた、鬼柚子表皮のぐるぐるピール。

 


あの大きな鬼柚子を、輪切りにするなんてすごいアイデアですよね!

こんな大きな輪切りを煮ると、クタクタに柔らかくなって干そうとしても持つに持てないのでは?!
と思って伺ってみると、クッキングペーパー+1層に並ぶ分の輪切り鬼柚子、というものを数段積み重ねて鍋に入れ、(湯煎で)煮たのだそうです。
一層ずつ、ペーパーごと運んで網に移動させたり出来るのだとか。
なるほど!すごい工夫です。 

鬼柚子表皮のぐるぐるピール(いま勝手に名前つけました)は、鬼柚子の表皮が固いなあ、削ればいいかなあ、と悩んで試行錯誤しているうちに、偶然生まれたものだそうです。
高級和菓子屋さんで、風雅な名前をつけられて、まさにこの形のままで売っていそうですよね。
食べるときは切らざるを得ないけれど、形の可愛さはピカイチです☆
とても私には思いつかない技でした。
今度、何かで真似してみたいものです。
スイカの皮を、細長~く切り出して甘露煮にしたら、どうかしら?



ピールやチョコがけを自分が作るようになったので、頂いたものは味わうだけでなく、分析する楽しみも生まれました。
美味しくって面白くって、しあわせー。
ca_nonさん、御馳走さまでした!


■参考情報
(1)ca_nonさんのブロックチョコレシピ
(2)ca_nonさんのピールのチョコがけ作業風景 

コメント (2)
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