採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ユウガオのハルワ

2013-08-29 | +お菓子(各国)

今年はシチリアヘビウリ(ユウガオの一種)が大豊作で、続々と収穫があります。
玄関先は、動物園のヘビの檻のようになっています。

あまりに沢山あるとどうやって消費したらいいか思考停止状態。
この前の薔薇鍋は美味しかったけれど、そうしょっちゅう作ってもダンナサマに飽きられてしまう・・・。
(私は飽きないけど。)

そうだ。
以前気になっていたユウガオのお菓子を作ってみよう。
来年は穫れないかもしれないし、豊作の年こそ、いろいろ変わったものを作ってみるチャンスです。

インド料理の動画を検索している際に見付けたレシピです。
人参のハルワはよく作りますが、それのユウガオ版です。
人参の場合はおろした人参の倍量の牛乳を使いますが、ユウガオの場合は水分が多いため、ユウガオと同量の牛乳を使います。
煮詰め加減も、人参よりはややゆるめに仕上げることが多いようです。

ユウガオだと、どんな味になるのかちょっと想像がつきませんが、まあやってみよう。

ユウガオは、英語だとbottle gourd。 つまり、成熟させて乾かすと瓢箪(ボトル)になるから。
インドの言葉だと doodhi とか、 lauki と呼ぶようです。
牛乳と一緒に煮詰めたお菓子の名前はhalwaとなりますが、より乾いた感じに、汁気が滴らないまで煮詰めて切り分けたものはバルフィburfiと呼んだりもするようです。

■■ユウガオのミルク菓子/bottle gourd halwa/ doodhi halwa / lauki ka halwa / lauki burfi
■今回の材料
バター 大さじ2くらい
カシューナッツ ひとつかみ
ピスタチオ  ひとつかみ (元レシピではアーモンド)
レーズン   ひとつかみ弱
カルダモン 3粒
ユウガオ 1キロちょい (皮を剥いて粗くおろした正味の重さ)
牛乳  1リットルちょい
砂糖  適量 (大さじ4~5くらいかな。結構少なめにして味見して調節)
(食用色素の緑)

■作り方
(1)底面積の広い、テフロンのしっかりした鍋にバターを溶かし、サヤを破いたカルダモン3粒、ナッツ類を入れて軽く炒める。
レーズンも入れて、レーズンがぽんぽんに膨らむまで炒める。
(2)ここに、チーズおろしで粗くおろしたユウガオを汁ごと入れしばらく炒めて水分を飛ばす。
(3)牛乳を全量注ぎ、砂糖も入れる。このあと煮詰めるので、丁度いい甘さにせず、砂糖はごく少なめに。
(4)時々鍋底をこそげながら、どんどん煮詰める。
インドではユウガオらしさを出すために、食用色素の緑で色づけするようですが、私は持っていないので使いませんでした。 
(5)汁気がほとんどなくなるまで煮詰まったら出来上がり。
(6)保存は冷蔵庫で。冷やすとやや固くなるので、柔らかいものが好きな場合はそのつもりでゆるめに仕上げる。  


1キロ分ものユウガオは、かなりの分量です!
まるまる1本とちょい、消費することになりました。 在庫からすると焼け石に水ですが、でも嬉しい・・。
牛乳も1リットルまるまる。
んざー、って、鍋に牛乳をあけるのって、何だか気分がいいかも。

 

bottle_gourd_halwa

カルダモンとナッツ、レーズンをバターで炒めているところ。
ナッツ類がうっすら色づくまで炒めます。  

bottle_gourd_halwa

まずユウガオを入れ、少し炒めるようにし、そこに牛乳と砂糖を。
ちゃっぽちゃぽの液体で、この先本当に煮詰まるのか不安になりますが・・・。  

bottle_gourd_halwa

煮詰めること1時間半(途中は時々底をこそげる程度で、 ほとんど放置していて大丈夫)。
こんなに固形っぽくなります。
インドでは食用色素の緑で色づけするようですが、なるほどその気持も分かるような地味色・・・。

 
この後もう少し煮詰めて、コテっとした感じにしてみました。
出来上がりの重さを計ってみたところ、1キロ弱になっていました。

ユウガオ1キロ強、牛乳1リットルちょい、そしてナッツ類 で、もとは2キロ以上あったものが1キロ弱に。
かなりの濃縮度合いです。



さてお味は・・・。

ほほーう。なるほど。
見た目は人参のハルワとだいぶ違いますが、味はいつものハルワの味です。

煮詰めたミルクの甘みと、カルダモンのすーっとする香り。
ユウガオの味は、しません
(大体、どう調理してもユウガオって味がないような・・)

食感は、人参のハルワよりもずっと滑らかで柔らかです。すりおろしたユウガオの形状のせいで微かな歯応えがあるものの、おかゆ程度のつぶつぶ感で、むしろおかゆよりツルツルと滑らかです。

ナッツは、煮込んでいることで炒ったナッツよりも柔らかくなっていますが、それでもコクコクとした歯応えがあり、全体が柔らかなハルワの食感のアクセントになっています。
そしてほわーっと甘い味の中に、時々レーズンの酸っぱさが、味のアクセントに。

(ナッツ部分を抜けば)歯がない人でも楽に食べられそうな感じ。
これは、なんか・・・・・
            ・・・・離乳食?


赤ちゃんやお年寄り、胃が弱くて食欲がない人に滋養をつけるためによさそうなお菓子です。
でも、胃が丈夫で食欲旺盛な私も、美味しく頂きました。
口当たりがいいのでスルスルと食べてしまえる感じです。

インドのお菓子が好きな方は一度お試し下さい。おすすめです(ほんとに)。


■参考情報
(1)インド料理レシピサイトVahRrehVah.com(英語) の ユウガオハルワレシピ (動画つき)

(2)bottle gourd halwa recipe  のグーグル画像検索
柔らかめで鉢によそうものから、固めで四角くカットしてあるものまで色々あります 

(3)bottle gourd burfi recipe のグーグル画像検索
burfiという名前だと、固めで四角形などに成形してあるものが多いようです。 

コメント
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