採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

中国、モンゴル砂漠関係動画

2022-05-27 | ■本・動画

いろいろな作業をしながらYoutubeの動画を見ています。
自動的に再生されたり、関連動画から選んだりして、思わぬいい動画に出会うことができます。
忘れてしまうのは勿体ないので、時々記録しておこうかと思います。

■中国の砂漠と遊牧民について
もとはといえば、黄砂をばんばか吹き飛ばしている黄土高原(砂漠)が、大昔は象が生きていたような森だった(象の化石が発掘された)、そして文明が栄えて、都市生活があって、青銅器もつくられていた、と聞きかじったのが興味のはじめでした。
中国の青銅器がなんだかとってもカッコよくて興味があって、青銅1キロを作るのに採掘やら燃料等々木材がどっさり必要なのだそうです。(何トンだったかメモし忘れました)
青銅器をいっぱい作っちゃったから砂漠化したのかな~、森があった頃のイメージとかないかな、と動画を探していました。
見つかったのは、現代の砂漠化の問題が多く、そちらに逸れていろいろ見まくりました。

●砂漠化の問題概説
TV局作成の番組です。

「迫る危機!?中国砂漠化の実態 内モンゴル10年記~」




「タクラマカン砂漠大紀行 ~消えゆく大河を追う~」



●砂漠緑化の活動について
中国政府やJICA、大学、いろいろなNPO法人が緑化活動・研究をしていると思いますが、
たまたま知ったのが、
認定特定非営利活動法人緑の地球ネットワーク(GEN)」(団体ホームページ)
30年ほども継続して、見事な成果をあげてこられました。

まずは、ながら見でいいのでこちらの動画を。
主催者の前中久行氏が、過去約30年の活動を振り返って、写真をとともにざっくばらんに解説して下さいます。

「黄土高原緑化協力もうちょっとで30年」


これを見てから、22年目時点の活動報告書を読むと分かりやすいです。
中国黄土高原における草の根環境協力 22 年の歩み」(PDF)

黄土高原地域は、もともとは、貧困→過耕作・過放牧→環境悪化→貧困、という悪循環がある地域でした。
人々の生活をなんとかしたい、という志のもとに素人集団で緑化プロジェクトをスタートさせたものの、最初は失敗続き。
何とか解決しようと、学閥にかかわらず広く植物の学者・研究者にも助けを求めました。
中国側の関係機関のお役人の異動やら気まぐれやらに翻弄されつつ、実験農場・苗畑も作って、苗木の植え方に関する現地の人の先入観を少しずつ変えていきます。
(もとは、水分の蒸発を防ぐため苗を植えたらしっかり踏み固める方針だったのを、根への酸素供給が重要ということを実証して植え方を変えたり)

2000年前後から中国全体が経済発展していくと同時に環境破壊への問題意識も高まって、政治的には緑化事業は段々と協力・理解を得やすくなっていきました。
ウサギの食害による苗の全滅や病虫害、気象条件などに悩まされつつ、毎年ボランティアグループと訪中して作業もして、成長する木々が増え、緑化事業の成功例に挙げられることになっていきました。

いくつかの地域では、杏仁用のアンズを植えたことで(最初の数年は維持管理の手間がかかるだけですが)、
剪定枝の薪炭利用→野生の木や灌木伐採の軽減→(前は燃料にしていた)農業残渣の堆肥化→水土流出防止・土壌の栄養化→果樹生育促進→収穫(現金収入)→経済的余裕→放牧の減少→植物の生育
という好循環が得られるようになっていきました。

緑化プロジェクトの成功にあたっては、
・自然条件
・社会的な関係(政府の方針、道路事情、市場への近さなど)
・人(地域のリーダー格の人々)の熱意
の3つが重要なのだそうです。
この3つともがない場合はほぼ不可能だけれど、1つか2つがない場合は協力によって改善されていくことがあるとか。
一番必要なのは、人。地域のリーダーの熱意だそうです。

これを見分けるには、その村の小学校を見るとよいのだとか。
村の経済力に比べて、小学校がきちんとしていて、教員が真摯なところでは、ものごとがうまく行きやすいそうです。
逆に学校がボロボロで教員にやる気がないような土地では、成功しにくいとか。
(考えさせられますよね)

父が中国に単身赴任していたことがありますが、「いや中国人ってのは・・」と何やらぼやいていたのを薄っすら覚えています。
行動原理が日本とはまた違う外国で、長年、あきらめずに続けてきたのは本当にすごいと思います。
今では現地の人でいろいろな活動が回るようになって、一区切りがついた状態のようです。


●遊牧
砂漠での遊牧生活って、寂しいし退屈?と勝手に思っていましたが、実はその土地に最適化された生活形態で、大変なノウハウが詰まっているのだな、と認識できたのがこちら。

「四季・遊牧 -ツェルゲルの人々- ダイジェスト版(前編)」


「四季・遊牧 -ツェルゲルの人々- ダイジェスト版(後編)」


大学の研究者が遊牧民のテントのそばに小屋を建て、一年間密着取材(研究)をした映像です。
本来8時間もの映像を、前後編各1時間半に短縮しています。
ゆったりしていい動画です。


●動物との暮らし、染織
中国の砂漠とは違う場所ですが、ネパールでヤクを飼って、その毛を織物にしている人々の話。
動物とともに生きるというのはこういうことか、と思いました。


「アジア染織紀行③ヤクと共に生きる(ネパール)」




ジャンルは問わず、おすすめ動画がありましたら教えて下さい。
あと、上記動画をもし見てくださったら、感想などコメント頂けると嬉しいです。
(動画サイトへのコメント、いいねボタンも、投稿者さんへの応援になるかと・・)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする