熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

やはり、椿は春の花木

2012年04月09日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   この口絵写真は、今、私の庭に咲き乱れている花富貴と言う椿を、3枝花瓶に活けたものである。
   かなり大輪の抱え咲きのピンクの花で、しなやかな枝にたっぷりと花弁をつけて咲き乱れるので、非常に華やかで見栄えがする。
   10年ほど前に、偶々、近所の園芸店で苗木を見つけて、リビングの窓辺に植えたのだが、今では、2メートルほどのかなり大きなこんもりとした木になって、丁度、ソメイヨシノの咲く頃に、一斉に咲く。
   次の写真のように花房が重くなって垂れ下がるので、剪定も兼ねて切り花にする。
   
   
   花の形そのものは、次の写真のように、それ程美しくはないのだが、ワインカップのように抱え咲きの状態が、一番品が良くて、開き切って反転して蕊を押し出したような形になると、興ざめとなる。
   しかし、非常に雰囲気のある豪華な花で、曙椿とは、また違った趣がある。
   

   さて、今私の庭で咲き乱れている椿で、品があって美しいのは、淡いピンクの一重咲きの桃太郎であろうか。
   少し蕾が開き始めた花弁の底が白くなっている天賜と、優劣つけがたいのだが、何となく儚なげな清楚さが良い。
   羽衣のピンクも素晴らしいが、白羽衣の優雅さは、また、別である。
   
   

   形の綺麗なのは、乙女椿、花形が面白いのは、孔雀椿、派手な花は、タマグリッター。
   
   
   
   
   派手に咲き出した大輪の洋椿が、ブラック・ファイアーとジョリーパー。
   
   

      和製の八重咲きで深紅の薩摩紅も、蕾だったのが、一気に咲き出した。
   まだ、咲き続けているのが、侘助。
   私の庭は、今、椿の花盛りで、何故か、春と言えば、桜よりも、椿の方が気になるのである。
   江尻先生は、月下美人酒を夜の温室で月の光を仰ぎながら楽しもうと言われていたが、私は、庭に出て咲き乱れる椿に囲まれて、穏やかな春の陽光を浴びて、RSCのシェイクスピア・マグにたっぷりと煎れたダージリン・ティを味わうのが、憩いのひとときである。
   そんな時、歌舞伎や文楽の本を開くのだが、最近では、能・狂言の本も加わった。
   
   
コメント
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