熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

関西小旅行(2):道頓堀から千日前、黒門市場

2013年04月19日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   ホテルが宗右衛門町なので、道頓堀には歩いてすぐの距離である。
   夜には、夕食後に、散歩を兼ねて道頓堀あたりを歩きながら写真を撮るのだが、東京よりははるかに夜が早い大阪でも、このあたりは、かなり遅くまで賑わっている。
   
   

   朝も夜も、中国系の観光客が多い感じで、中国語が飛び交っていて、私の泊まっているホテルも、過半は中国人旅行者のようである。
   道頓堀や千日前あたりの真赤が勝った極彩色の派手派手しい看板や街並み、夜のけばけばしいネオンの輝きを見れば、中国の繁華街と殆ど違わないような雰囲気であるから、中国人にとっては正にアット・ホームなのであろう。

   ところで、夜の町並で、多少雰囲気があるのは、水掛不動のある法善寺横丁あたりであろうか。
   天龍山法善寺の横に苔むした水掛け不動が立っていて、人々が並んで順番を待って、柄杓で勢いよく水をかけてお祈りをしている。
   その横に、森繁と淡島千景の映画「夫婦善哉」に因んだ甘党の店があり、若い女性客で賑わっている。
   私も昔は甘党で、若い頃、京都や大阪など随分あっちこっちで、ぜんざいを食べていたのだが、最近では、歳とメタボを考慮して、殆ど寄り付かなくなっている。
   それに、肝心の料亭やナイトクラブあたりも、もう何十年も前に行ったくらいで、殆ど記憶に残っていないので、歩くだけなのだが、不景気なのであろうか、客引きに近づいてくる若い子が結構いる。
   
   
   
   


   さて、翌朝だが、文楽の開場が11時なので、時間があったので、道頓堀から千日前あたりを歩いて、黒門市場経由で劇場に行くことにした。
   それに、いつものように、娘たちに、蓬莱551から豚まんやシュウマイなどを送ることにしており、通販開店が10時なので、時間的にも、食後の運動にもなると言うものである。
   道頓堀の朝は、清掃車や荷物の搬入の車などの出入りで道がふさがり、通勤客らしき人の動き、それに、道にはみ出した飲食店の店先で、中華をつついている中国人客くらいで、夜の喧騒とは大違い。けばけばしい看板も何か虚ろな感じがする。
   千日前を吉本の前あたりにかけては、パチンコ店のオンパレードなのだが、どこの店も、既に、長い列が続いている。
   その前を、旗を掲げた女性ガイドに従って田舎のおじさんおばさんグループが列をなしていて、どこへ行くのかと思ったら、なんばグランド花月に消えて行った。
   昨日の漫才で、朝早くから、笑いに来るなんて気が知れないと漫才師自身が賜っていたのだが、朝は、子供割引もあるとかで、とにかく、このなんば界隈は、日本でも、特別な土地なのであろう。
   当然、朝の法善寺横丁の佇まいも違っていて面白い。
   蓬莱551の店頭は、地方発送は10時から受けつてで、その前から客が待っている。
   吉本の外れの千日前通りが道具屋街で、大工道具からお好み焼き道具一式まで色々な店が並んでいるのだが、昔風ホームセンター街と言うことであろうか。
   松屋街通りをこえると、大阪の台所黒門市場がある。京都の錦市場と双璧の関西の市場で、何でも売っていると言う感じで、歩くだけでも面白い。
   丁度時間になったので、道を渡った向かいの国立文楽劇場に向かった。
   今回の文楽公演は、非常に素晴らしくて、感激の連続であった。後日、観劇記をまとめたいとおもっている。
   
   
   
   
   
   
   

   
   
コメント
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