熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

上野東照宮のぼたん満開

2013年04月22日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   今日は、半期毎昼に上野の杜の韻松亭で持っている、アラスカのプロジェクトでジョイントした仲間たちの集まりであるアラスカ会に出て、その後、すぐそばの上野東照宮のぼたん苑に出かけて、閉苑前だったが、小一時間過ごした。
   この韻松亭だが、寛永寺に接していて、桜の季節には花見客でごった返す桜並木に面しておりながら、普段は、観光客が結構多くても、不思議にも、部屋に入ると、喧騒から隔離されたような雰囲気で、ゆっくりと食事をしながら会話を楽しめるのである。
   メンバーは4人で、ゲストが加われば増えるが、何時も、奥の茶室で会っていて、皆海外経験が長いので、ワインの方が好みなのだが、ここでは、日本酒を色々変えながら楽しんでいる。

   さて、ぼたん苑だが、タイミングが合って、時間が取れれば、冬ぼたんも、春ぼたんも、この東照宮に来て楽しんでいるのだが、私の場合には、ただ単に、綺麗だなあと思いながら、気に入ったアングルの写真を撮っているだけで、ここには、日本種が200品種3000本、中国種が50品種200本あると言うのだが、どれが日本のぼたんで、どれが中国のぼたんかなどは、未だに、全く分からない。
   私の庭のぼたんが、今、一番綺麗に咲いている時期なので、この東照宮もそうであろうと思って来たのだが、蕾の状態の木は数株で、殆ど咲き切って、少し、最盛期が過ぎたようで、綺麗な状態の花弁をつけたぼたんは少なくなっていた。
   冬ぼたんは、三角形のこもを被っているが、春ぼたんは、白い番傘である。ぼたんの色彩を壊さないためではあろうが、風情があるようには思えない。
   ぼたんの合間に、短歌が歌われた看板が立っている。歌心が乏しいので、印象を壊さないように、読まないようにしている。
   
   
   
   

  
   この日は、55ミリまでの望遠レンズしかつけていなかったので、ぼたんの接写写真を撮れなかった。
   面白いと思うのは、タイツリソウが風に揺れる何となく儚い風情で、この日は、二か所に花が咲いていた。
   私も、一度庭に植えたのだが、つかなかった。
   
   

   ゴールデンウィークに、鎌倉を訪れようと思っているのだが、八幡宮などのぼたんは、まだ、咲いているだろうか。
   昔、長谷寺や石光寺にも良く行ったが、関西のぼたんの名所も訪れてみたいと思うが、当分は無理であろう。

   ところで、上野東照宮は、今、修理中で、正面には、唐門や社殿の写真を転写した大きなスクリーンが掲げられていて、遠目には、分からないようになっていて面白いが、風情も味もなく、無粋極まりない。
   参道脇の絵馬をつるしてあるボードを見たら、殆どが、英語などローマ字、中国語、韓国語と言った外国文字であるのに、驚いたのだが、こんなところにもグローバリゼーションの波が押し寄せて来ているのであろう。
   見るともなく、上野東照宮の説明看板を見たら、御祭神 徳川家康公 徳川吉宗公 徳川慶喜公 と記されているのに気付いた。
   分かっていても、麗々しく書かれていると、一気に俗っぽくなってしまって、周りの上野の喧騒が、急に耳に入り込んできた。

   それは、ともかく、綺麗に咲いたぼたんを楽しむことにしよう。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   
   
コメント
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