熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

コロナウイルス騒ぎ、国民信頼で乗り切れるのか

2020年04月22日 | 政治・経済・社会
   神奈川県知事が、湘南海岸へ来ないでください とアナウンスしていた。
   緊急事態宣言で、不要不急の外出を控えよというのだが、禁止されていないので、サーファーも繰り出しておれば散策客も多く、江ノ島河岸や鵠沼海岸など湘南の浜辺が大賑わいだという。
   確かに、わが近所の江ノ島へ抜ける街道の車量は、普段以上であり、一向に減らない。

   私事で恐縮だが、今日、東京に住む長女の誕生日なので、孫たちがやりたいと言ったので、テレ祝賀ということで、本人不在で、ハッピーバースディをやることになって、近くの菓子店に行ったら、心なしか、日頃以上に混んでいてびっくりした。
   全くという程外出を控えているが、大分前に、コープのスーパーへ行ったときにも、客足は減っていなかった。
   3密でなければ、日常生活は問題なかろうと、住居に閉じ込められた感で出口を塞がれた国民は、行き場を失って、地元に憩いの場を求めて彷徨う。
   繁華街やビジネスセンターなどアクティブ空間で、8割密集回避を実現できても(これも殆ど絶望的だが)、国民の住居地区である郊外の密集度が増すというアンバランス、
   世界一規律正しい国民は、昔の日本で、今や、「○○得」の日本気質が、芽生えてきてしまった悲しい現実。

   東京など、1日の感染者数が下がりつつあるような感じがするものの、全国規模では、まだまだ、増加傾向にあり、何よりも気になるのは、発症源を追跡できない発症者が過半数を占めていることで、これらが、総てクラスター予備軍であり、また、症状の現れない隠れ保菌者、感染者が、野放しになっている現状を考えると、緊急事態宣言の早期の解除は考えられない感じがする。

   さらに、心配なのは、医療崩壊の可能性で、欧米の悲惨な状態を見れば、良く分かるのだが、今現在でも、各所にシワ寄せが生じて通常の医療業務を維持するのさえ困難になっており、ある意味では、欧米より劣位にある日本の医療システムをどのようにして死守することができるのか、今や危機に直面しつつあるこの最後の砦の健全性を、必死になって維持することが何よりも大切である。

   難しいことは分からないが、ワクチンや治療薬が生まれるのが早いのか、人間に免疫や抗体ができのが早いのか、少なくとも、1年以上はかかると言うことであり、いずれにしても、専門家の話では、この病原菌とは共生する意外に道がないと言うことであるから、短期間の終息は望み得ないであろう。
   ロックダウンに従わない市民を追っかけて砂漠まで出かけて、叱咤していたアメリカの市長の姿をテレビで放映していたが、厳しい罰則を課して徹底してロックダウンを続けているアメリカでさえ、これであり、まだ、終息の道が見えない、状態であり、死者の数も既に数万人。

   パチンコを止められず県境を越えてまで行く国民がいて、そして、湘南海岸を目指す車の混雑で身動きの取れない渋滞状態が続いていることを思うと、つい、緊急事態宣言で国民の誠意に信頼して、新型コロナウイルスと戦おうとすることが適切なのかどうか、心配になってくる。
   コロナウイルスの危機を終息するのが先か、経済崩壊を避けるのを優先すべきか、
   緊急事態対策を強化すればすればするほど、どんどん、経済が悪化して国民生活を窮地に追い込む、
   しかし、命こそ宝、
   進むも退くも地獄、
   歴史の岐路に立っている。

   
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国立劇場・・・3月歌舞伎:義... | トップ | 三月大歌舞伎・・・「新薄雪... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治・経済・社会」カテゴリの最新記事