熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

世界ふれあい街歩き フィラデルフィア

2024年09月25日 | 海外生活と旅
   NHKの「世界ふれあい街歩き」で、フィラデルフィアが放映された。
   1972年から2年間、ペンシルベニア大学で留学生活を送っていたので、無性に懐かしくなって見た。
   最も最近に訪れたのは、2008年8月で、このブログの「ニューヨーク紀行」に書いている。卒業後何回かフィラデルフィアを訪れているが、もう、随分前の話である。

   フィラデルフィアは、独立宣言を起草しわが母校の創立者でもあったアメリカ最大の偉人ベンジャミン・フランクリンが活躍したアメリカ独立宣言の地である。
   最初の議事堂であった独立記念館を何回も訪問してアメリカの歴史と偉大な民主主義を反芻していた。



   この番組は、センターの市庁舎からデラウエア川の間の旧市街の街歩きなので、反対側に位置する大学街は映らなかった。
   しかし、街の雰囲気は、半世紀以上も前のフィラデルフィアと殆ど変わってない感じで、タイムスリップした思いで見ていた。
   



   わが母校ウォートンスクールは、創立1881年、全米屈指の最古のビジネススクールで、古色蒼然としている。
   懐かしいのは、フィラデルフィア管弦楽団のコンサートのために良く通ったアカデミー・オブ・ミュージック。指揮者ユージン・オーマンディの楽屋も訪ねて行った。
   


   

   さて、フィラデルフィアの鳥観だが、シティセンター越しに、緑地がデラウエア川沿いに広がっていて、小高い丘の上にフィラデルフィア美術館が建っている。この手前の石段が映画「ロッキー」の舞台で、途中に「ロダン美術館」があり、よく、市庁舎から歩いた。
   


   街歩きで、興味を感じたのは、全米唯一だという手動式タイプライターの店。修理もしていて、愛好家が各地から訪れてくる。
   牧師さんが、説教の原稿をこの古いタイプで打つと心が通うと言い、街頭詩人が即興の詩を吟じてファンに差し出す、デジタルで消えてしまったホンワカとした人間味が漂うのが、古都フィラデルフィアの命なのかも知れない。
   無粋ながら、留学時代に、レポート書きで忙殺されていた頃、スミスコロナの重い電動式手動タイプと格闘していたのを思い出したのである。
   日本に持ち帰って、長い間千葉の倉庫の奥に鎮座ましましていたのだが、消えてしまっている。
      
 

   

   アメリカで最古だというお菓子屋さん。
   昔から、アメリカ一美味しいアイスクリームだとか、随一絶品のロブスター料理だとか、とにかく、フィラデルフィアには、名物店が多い。
   貧しい勉強一途の大学院留学生であったので、思うようには漫遊できなかったが、フィラデルフィアは、懐かしい心の故郷である。
   



   
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