
スカラ座の改修は、舞台、バックステージ等の設備関係、神経系統の技術関係の工事が主体のようで、正面の華麗なファサードの遥か後方に大きな方形と円形の建物が追加されていた。
しかし、客席の方は、空調が良くなったのと客席に字幕スクリーンが設置された事くらいであろうか、あまり変化は感じなかった。
ロンドンの項で詳述するが、ロイヤル・オペラの改修は、これ等の工事の他に、一階席の改修、レストランやロビー、ボックスオフイス等のパブリックスペースの大幅拡大などで、世紀末から、見違えるように良くなった。
ウイーン国立歌劇場はどうであろうか、最近行っていないので分からないが、メトロポリタンの方は、ここ数十年、変わっていないと思うが、正にハイテク時代、世界のオペラ劇場もドンドン設備は近代化するのであろう。
ところで、スカラ座は、正面右手の劇場の3階に大きなロビーがあって休憩の合間に、観客が三々五々軽食や飲み物を楽しむのであるが、正面左手の低層階の一回がカフェ・スカラになっていて、ここでも気楽に飲食を楽しめる。
私は、休憩の時、スカラ座美術館が開くものと期待していたのだが、ダメであったので、外に出てスカラ広場で夜風を楽しみ、このカフェで飲んでいた。
翌日、スカラ座美術館に出かけた。
カフェ・スカラの上の階が美術館になっていて、スカラ座のエントランスとカフェ・スカラの間の狭い階段を上って行く。階段の横壁にはずらりと上まで、トスカニーニやマリア・カラス等の名前のある古いポスターが貼られている。
第一の部屋には、真っ先にマリア・カラスやトスカニーニ、ヴェルディの肖像が飾られているのが目に入る。
第二室に入る途中のケースに、トスカニーニとヴェルディのデスマスクと石膏の手型がガラスケースに収められている。あの偉大な指揮者トスカニーニの手が、意外に小さくて華奢なのに驚いたので良く覚えている。
ここには、オペラ歌手やスカラ座に関係した人々や古いスカラ座の絵画等多くの絵の他に、オペラに関係した彫刻や陶磁器のフィギュア、楽器等興味深い品々が展示されていて楽しい。
しかし、8月末まで、上の階で、スカラ座で上演された「ギリシャ神話と古典劇」の特別展が開かれていて、ケルビーニの「メディア」、シュトラウスの「エレクトラ」、グルックの「アウリスのエフィジェニ」等々のの舞台写真のパネルをバックに、当時の衣装を着けた人形が飾られ、パルテノンの丘やギリシャの古代劇場の模型、雄牛の頭部彫刻など縁の品々が展示されている。
やはり、マリア・カラスのメディアが圧巻だったのであろうか、カラスの舞台写真が多いが、他の写真もドラマチックで迫力があり実に印象的で、スカラ座の舞台が如何に伝説的で素晴らしかったのか、分かる様な気がした。
ローマ文明で花開いたイタリアでも、やはり先輩としての偉大なギリシャに敬意を表さねばならないのであろう、面白いと思いながら、この美術館で時間を過ごした。
ところで、時間が限られているが、隣接するスカラ座のオーディトリアムを見学できるのである。美術館と3階のロビーが繋がっていてドアを開くとすぐ3階のボックス席に入り、客席と舞台を見下ろせる。
何のことはない、前夜、私がチェネレントラを楽しんだボックス席を含めて4つ位のボックス席が開放されているのである。
客席とオーケストラボックスに機材を置いて技術者が作業をしていた。
しかし、客席の方は、空調が良くなったのと客席に字幕スクリーンが設置された事くらいであろうか、あまり変化は感じなかった。
ロンドンの項で詳述するが、ロイヤル・オペラの改修は、これ等の工事の他に、一階席の改修、レストランやロビー、ボックスオフイス等のパブリックスペースの大幅拡大などで、世紀末から、見違えるように良くなった。
ウイーン国立歌劇場はどうであろうか、最近行っていないので分からないが、メトロポリタンの方は、ここ数十年、変わっていないと思うが、正にハイテク時代、世界のオペラ劇場もドンドン設備は近代化するのであろう。
ところで、スカラ座は、正面右手の劇場の3階に大きなロビーがあって休憩の合間に、観客が三々五々軽食や飲み物を楽しむのであるが、正面左手の低層階の一回がカフェ・スカラになっていて、ここでも気楽に飲食を楽しめる。
私は、休憩の時、スカラ座美術館が開くものと期待していたのだが、ダメであったので、外に出てスカラ広場で夜風を楽しみ、このカフェで飲んでいた。
翌日、スカラ座美術館に出かけた。
カフェ・スカラの上の階が美術館になっていて、スカラ座のエントランスとカフェ・スカラの間の狭い階段を上って行く。階段の横壁にはずらりと上まで、トスカニーニやマリア・カラス等の名前のある古いポスターが貼られている。
第一の部屋には、真っ先にマリア・カラスやトスカニーニ、ヴェルディの肖像が飾られているのが目に入る。
第二室に入る途中のケースに、トスカニーニとヴェルディのデスマスクと石膏の手型がガラスケースに収められている。あの偉大な指揮者トスカニーニの手が、意外に小さくて華奢なのに驚いたので良く覚えている。
ここには、オペラ歌手やスカラ座に関係した人々や古いスカラ座の絵画等多くの絵の他に、オペラに関係した彫刻や陶磁器のフィギュア、楽器等興味深い品々が展示されていて楽しい。
しかし、8月末まで、上の階で、スカラ座で上演された「ギリシャ神話と古典劇」の特別展が開かれていて、ケルビーニの「メディア」、シュトラウスの「エレクトラ」、グルックの「アウリスのエフィジェニ」等々のの舞台写真のパネルをバックに、当時の衣装を着けた人形が飾られ、パルテノンの丘やギリシャの古代劇場の模型、雄牛の頭部彫刻など縁の品々が展示されている。
やはり、マリア・カラスのメディアが圧巻だったのであろうか、カラスの舞台写真が多いが、他の写真もドラマチックで迫力があり実に印象的で、スカラ座の舞台が如何に伝説的で素晴らしかったのか、分かる様な気がした。
ローマ文明で花開いたイタリアでも、やはり先輩としての偉大なギリシャに敬意を表さねばならないのであろう、面白いと思いながら、この美術館で時間を過ごした。
ところで、時間が限られているが、隣接するスカラ座のオーディトリアムを見学できるのである。美術館と3階のロビーが繋がっていてドアを開くとすぐ3階のボックス席に入り、客席と舞台を見下ろせる。
何のことはない、前夜、私がチェネレントラを楽しんだボックス席を含めて4つ位のボックス席が開放されているのである。
客席とオーケストラボックスに機材を置いて技術者が作業をしていた。