内田康夫 著 『教室の亡霊』

教室の亡霊
内田 康夫
中央公論新社

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何かを深く考えるための本ではありません。ミステリー推理小説です。ただ学校が舞台になっていますし、今の学校が抱える諸問題を扱っている内容なので、学校関係者が読んだら一層イメージしやすい本です。例えば、教師のノイローゼの問題とか、若手・ベテランに限らず学級が荒れる問題、モンスターペアレンツの問題、教員採用の裏取引の問題といったところが出てきます。

約400ページありますが、エンターテーメント性が高いので、たちまち読み終えるでしょう。すき間のちょっとした時間に本を手にとって読書を楽しむにはお薦めの一書です。
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すき間時間の読書にお薦め

大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。
ポール アーデン
ファイドン

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固まってしまった大人の心を強く解氷してくれるような本です。
ビジネス書を読み慣れていない方にはお薦めします。
ビジネス書のうち、成功本をたくさん読んでいる方は満足感を得られないと思われるので、速読で読むことをお薦めします。

私が最も心に刻んだことは、
「責任を周りに求めない。一切の責任は自分にある」と捉えた時に授業がグレードアップすると感じたことでした。

成功本の初心者向け一冊だと思いますので、興味のある方は手にとって下さいませ。
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度⑥

花さき山 (ものがたり絵本 20)
斎藤 隆介
岩崎書店

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昨日の朝、保護者ボランティアさんによる読み聞かせがありました。
今回は有名なお話。
道徳の副読本にもよく掲載されている『花さき山』です。

現実世界で良いことをすれば、仮想世界に一輪の美しい花が咲く。そしてみんなが花を咲かせていければ、たくさんの花で満ちていくというストーリーです。

保護者のSさんは、この物語でうったえたかったことについて、このように語ってくれました。

「私の家族は、良いことをしたら心の銀行に貯金がたまっていくって思っているんです。これは、おばあちゃんの考え方が始まりなんだけど、おばあちゃんは『良いことも悪いこともみんな業を積むって言って、心の中に貯まっていくんだよ。だからいつも『良いことをして、良い貯金をしていこう』と心がけることが大事って、教えてくれました。4年生のみんなもどんなことでもいいから、自分の心の中に花をさかせてくださいね。」

こうした話を受けて、Sさんに私からはこのような本を紹介しました。

宇宙銀行―徳を積み立てると幸運が引き出せる
植西 聰
サンマーク出版

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実は私が常に意識して子どもたちの教えていることが、この「心の銀行」なのです。
「花さき山」のような考え方が、これからの時代には本当に必要なように思えます。2015年を境に、間違いなく「心の時代」が始まるはずだからです。
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度⑤

せかいのひとびと (児童図書館・えほんの部屋)
ピーター・スピアー
評論社

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昨日の保護者ボランティアさんによる読み聞かせは『せかいのひとびと』という本でした。

人間は一人一人すべて個性があり、相違がある。そのようなテーマの絵本でした。

読んでくださったママさんからは、
「みんなはこれからの時代、世界中の多くの人とたくさん交流していってほしい。いろんな国の人たちと知り合えると楽しいと思いますよ。」
というメッセージがありました。

私も世界の人たちと手を取り、同じ志をもって進んでいくことが大事だと思っています。そして学生時代からたくさんの海外の方に、多くのことを教えていただきました。その中でも最初に影響を受けた方で記憶に残っているのはアメリカの「キッシンジャー国務長官」でした。
キッシンジャー氏は、二十歳の私たちに「平和・文化・教育」の道を切り開いていくことによって、人類の未来は輝くものになると教えてくれました。そして私は「教育」の分野で道を切り開くことを決意したわけです。

まだまだ教育の道を切り開くと言える行動はできていませんが、世界中の心ある教育者と共に、人類の新しい道を創っていきたいと常に思っています。
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度④

あしたもともだち
内田 麟太郎
偕成社

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4年生の保護者による読み聞かせ第4回。
今朝、読んでいただいた本は、先週に続いて「ともだちシリーズ」でした。
森の乱暴者と自負するオオカミさんは、そのプライドから、ケガをしたクマさんのことを看病していることを、キツネさんに気づかれないようにしている。しかし、その優しさにキツネさんも気づいている。ともだちであることの喜びをテーマにしている絵本シリーズです。

読み聞かせの時は担任から毎回、「なぜその本を読んで下さったのですか?」という質問をしています。今日のお答は、ママさんの心からの叫びと感じた私です。

「私にも高校生の時からずっと仲良くしている6人の友だちがいました。しかし、そのうちの一人が病気にかかって亡くなってしまったんです。私は腸(はらわた)がよじれてしまうほど悲しかった。それほど大切な友だちだったんです。
 友だちはいいのよ。昔の友だちに会えば、何才になっていたとしても、心はすぐに女子高生にもどれる気がするの。いつまでも若いままなんだ、友だちって。だからみんなも、今いっしょにいる友だちを大切にしてくださいね。」

素晴らしい話を子どもたちに聞かせて下さいました。その言葉の端々から、我が子だけでなく、4年生の子どもたち全員への深い愛情を感じました。

保護者の皆さんの読み聞かせは、単なる読書なのではなく、子どもたちにはママさんたちの深い心根に触れることのできる貴重な場となっているのです。
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これからの教師に必要な「コーチング」

子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)
菅原 裕子
PHP研究所

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カウンセリングともちょっと違う、コーチングという考え方と手法。
これからの時代を開拓していく教師には、この「コーチング」の知識が必要だと思っている井上です。その入門書としてとても分かりやすく書いてあるのが菅原裕子先生の本です。

この「子どもの心のコーチング」は、教師だけでなく、どちらかというと保護者の方々にお薦めの本です。読んでおくと、あなたの子は伸びますよ~!
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今年の24時間テレビ 「みぽりんのえくぼ」

みぽりんのえくぼ
岡田 典子
文芸社

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今年の24時間テレビで放映されるドラマは「みぽりんのえくぼ」だと知りました。
私も2年前にこの本を目にして、家族愛というものを考えさせられました。
心がとっても暖かになる一書です。
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潜在意識に働きかける方法のひとつ

ウニヒピリ ホ・オポノポノで出会った「ほんとうの自分」
イハレアカラ・ヒューレン,KR女史,平良アイリーン
サンマーク出版

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私が京都のマインドマップインストラクター・近藤学さんから「ホ・オポノポノ」について教えていただいて1年以上がたちます。この1年間で、信じられないくらいに荒れていた学年を劇的に立ち直らせました。その学年も卒業して中学校に進学しましたので、そのエピソードもすでに過去の物語。このブログに書いてもよろしいかと思い、ちょっとだけ書かせていただきます。

このブログで「セルフアイデンティティー・ホ・オポノポノ」のことをたくさん書きましたので、私が「ホ・オポノポノ」を実践していると思っている方も多いと思います。ところが私自身は「ホ・オポノポノ」を実践していません。それ以上の力ある方法を私は大学生時代以来、実践してきたので、「ホ・オポノポノ」というハワイの問題解決方法、そしてその哲学によって、自分の実践が理論的に裏付けられたと言った方が良いのです。

「セルフアイデンティティー・ホ・オポノポノ」は潜在意識にある「ウニヒピリ」「インナーチャイルド」という過去からの記憶を「クリーニング」することによって、宇宙大の劇的な「インスピレーション」を得て、勝手に問題が解決していくことをうったえています。

実は、こういう考え方は、東洋的な思想の流れの深層に、「ホ・オポノポノ」以上の力となって、あふれていると私は思っています。私にとって「ホ・オポノポノ」の理論・実践は、東洋思想・実践の裏付けとなりました。

難解な東洋思想を現代風に展開して、しかも多くの人々が実践に対して壁を感じない程度に軽くしたものが「ホ・オポノポノ」だと把握しています。


大変分かりにくい文章になったと反省していますが、これ以上くわしく書くわけにいかない事情もあります。しかしながら、困難な状況を劇的に変えてきた、ここ数年間(前任校も含める)の私の実践をご存じの方には、「ホ・オポノポノ」以上の何かがあることを感じていただけるはずです。

今、受け持っている子どもたちや、私に接してくれる他学年の子どもたち、辰巳ジャンプの子どもたちにも同じように、好影響が起こることを信じてやみません。
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モチベーションを保つために

自分がわかる909の質問
サルバトーレ・V・ディダート Ph.D.
宝島社

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この本は自分のための本になります。
誰かの精神状態を判断するためではなく、自分自身の精神状態を判断し、客観的に見つめることにより、一歩前進への糧にするためにある本だと思います。

ちょっとした空き時間に読んでみると良いのではないでしょうか。けっこうお薦めの本です。
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度③

ありがとうともだち (おれたち、ともだち!)
内田 麟太郎
偕成社

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今週の読み聞かせは、読み聞かせて下さったママさんによると「ともだちシリーズ」だそうで、来週読み聞かせをやってくださるママさんも、「ともだち」に関係のある本を予定しているそうです。

「ともだち」ということをテーマに読み聞かせをしてくださるということは、子どもたちへの深い思いがこめられているのです。大切な子どもたちがいつも仲良く、励まし合って学校生活を送ってくれることが、ママさんたちには何よりのことですね。

そこから生まれる我が子の笑顔こそ、最高の幸せでしょう。

そんなママさんたちの思い、しっかり受け止めていますよ!!!
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「今日は始めに授業をするよ!」

命の授業
腰塚 勇人
ダイヤモンド社

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辰巳ジャンプの練習。練習前にひと工夫してみました。

「今日は始めに授業をするよ。みんなよく聞いていてね。」
とスタート。バレーボールの練習なのに、いったい何が起こるのか? 子どもたちも不思議そうな表情をします。
「この本を読むからね。これは学校の先生が書いた本なんだ。この先生はスキーで転んで、首の骨を折ってしまったんだ。それで体が動かなくなったんだな。そんな先生がどんなふうに立ち直っていったのかを話している本です。」

そして静かに読み聞かせ。みんな真剣に聞いてくれました。
読み終わって、子どもたちの顔を見ると、多くの子が目に涙を浮かべていました。

「感想を聞かせてほしいんだけど、どう?」と声をかけると、次々に意見を言ってくれました。

「私は今、指を怪我していて、思うように練習できないけど、この先生のように首を折って体が動かなくなっても立ち直っていったことを知って、私の怪我なんて本当に小さなことなんだと思いました。」

「どんなにつらいことになっても、励ましてくれる人がいると立ち直ることができるということがすごいと思いました。」

「どんなときでも『大きな夢』を持っていると、奇跡のような力が出るんだと思いました。」

「この先生は、首の骨を折るということを『失敗した』と言って、次に『その失敗は夢に一歩近づいた証だ』と言っていました。だから私も失敗しても、くよくよしないでいいんだと思いました。」


この本の中に、バレーボールのチームにも必要な考え方があふれているのです。またそれは、学級経営にも大きく役に立つ「宝石のような言葉」なのです。

YOU TUBEの画像をはり付けましたので、ぜひご覧ください。

命の授業(腰塚勇人の宝地図ムービー)インストバージョン
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度②

わたしのせいじゃない―せきにんについて (あなたへ)
レイフ クリスチャンソン
岩崎書店

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昨日の保護者の方による読み聞かせは、私も1年に1度は道徳の授業で使用する書籍「わたしのせいじゃない」でした。この本が日本で出版された1996年当時、スウェーデンの教育に活用されて成果が上がっていると知った私は、即座に教材化しました。子どもの集団内で起きているいじめに関して、「みんなでやったんだからわたしのせいじゃない」ということを言い続ける内容です。そして絵本の後に続く数々の社会的な問題を象徴した写真が心に響きます。
教師は持っていた方が良い本です。

「今回、なぜこの本を選んだのですか?」
という私の問いかけに、ママさんはこう答えてくれました。
「3年生の時に、松谷みよ子さんの『わたしのいもうと』を読み聞かせました。その続きとして、人とのかかわりを大切にしてほしいという思いを伝えたくて、この本を読みました。」

保護者の皆さんによる読み聞かせは、単に読書に親しむだけでなく、読んで下さった方の『思い』がこもっています。それはおそらく10年後、20年後、子どもたちが大人になった頃にじわじわと影響を与えていくにちがいないと私は思います。

わたしのいもうと (新編・絵本平和のために)
松谷 みよ子
偕成社

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最近読んだ本 「海堂 尊」氏のシリーズ

チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
宝島社

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ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)
海堂 尊
宝島社

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ナイチンゲールの沈黙
海堂 尊
宝島社

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イノセント・ゲリラの祝祭
海堂 尊
宝島社

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この本のシリーズを読んだ人はたくさんいると思いますが、きっかけがなかったので私はここ3週間で読みました。
医療現場のサスペンス小説。「バチスタ」がベストセラーとなっていた頃に読もうとは思っていたのですが、なかなか手を出せず、最近フジテレビのドラマで「ジェネラル・ルージュの凱旋」を放送するようになったことをきっかけとして読み始めました。

とても面白い本ですね。登場人物の一人一人が個性的で、読んでいて目の前でその人物が動いているように感じます。

教育現場に役立つ知識を得られたとは言えませんが、登場人物を自分のメンターとすることはできます。
これは笑い話ですが、私は「ジェネラル・ルージュ=速水晃一先生」に少々傾倒した所がありました。そこで何をしたのかというと、一昨日の土曜日、バレーボールの大会が終わった後、速水先生がいつも口にしている「チュッパチャップス」をコンビニで買い、車を運転しながら口の中で転がしていました。
何となく気持ちが昂揚している自分を感じました。バカな話ですね。
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度①

落語絵本―ばけものつかい (落語絵本 (1))
川端 誠
クレヨンハウス

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今年度も保護者ボランティアの皆さんによる読み聞かせが始まりました。
昨日は落語を絵本にした「ばけものつかい」という楽しい話を読んでいただき、子どもたちも興味深く聴いていました。

ここでは、読んでいただいた本を紹介していきます。
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本の紹介 「告白」   新しい書き方の推理小説

告白
湊 かなえ
双葉社

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昨日、マインドマップⓇフェロー第5期の養成研修があり、moja先生と二人で「フェローの活動」というテーマで実践報告をさせていただきました。第5期フェローの先生方は16名。中にはこのブログを読んでくださっている方もいて、初対面なのに私のことをよくご存じ。こういう時は、なんだか恥ずかしい感じがしますね。


さて、研修終了後に、教育書情報を得るために神保町の三省堂に向かいました。その途中で見た看板に私の目が止まりました。

湊かなえさんの推理小説『告白』が映画化されるという看板でした。

映画『告白』公式サイトはこちら

小中学生にはあまりお薦めする本ではないと感じていますが、大人が読み始めたら、けっこう目から鱗だと思います。作品は終始登場人物の告白で進んでいきます。これまでの推理小説のような書き方ではありません。まるで手記を読んでいるような感じで淡々とストーリーが進行します。それが怖さを増幅する効果になっていると思います。

読んだ人は、きっとしばらく「牛乳」を飲めなくなりますよ(笑・・・謎めいた言葉で書いておきます)


私、湊かなえさんの小説に完全にハマっていまして、全巻読みました。といっても、最近登場してきた新人作家さんなので、まだ出版数は多くはありません。これから次々と出版されるでしょうが、楽しみに追っかけようと思います。
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