教育の話題 『3割削減よりも3割増強を』

4月から実施の「学校完全5日制」+「新学習指導要領」にともない、学習内容の3割削減という施策が話題を呼んでいる今日です。ニュース番組や新聞、週刊誌紙上では頻繁に取り上げられています。
NTVでは「日本人アホ化計画が進んでいる」と某記者にしゃべらせ、アエラでは「総合学習は死んだか」という特集記事。週刊現代には「ゆとり教育バカが大量発生」。次から次へと批判の嵐。
こうした批判に対して、施策を実行している文部科学省がドンとかまえて自信を持った対応をすれば風がやむのを待つだけですむのに、一々見解を変えていくから問題が大きくなるのです。

私の個人的な意見を言うと、3割の教育内容を削減したところでゆとりは“絶対に”生まれない。「9歳の壁(具体物から抽象化ができる段階へ)」という大きな発達段階の壁を小学校段階で全員がクリアできるわけもでなく、現実に「九九」ができない4年生もいるわけですから内容削減では学習達成率100%は困難だと思います。

そこで、もっと有効な施策は『教員の3割増強』ということを提案したい。そこには当然、予算もかかり、節税が求められている時代に逆行することになるので、あまり現実的ではないのですが、カリキュラムの削減よりは、はるかに有効な手だてでしょう。

ひとこと所感を書かせていただきました。
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