今日の練習は体育館が卒業式の設営後で使えないので、中庭でレシーブ中心の練習。校舎に囲まれた中庭なので、もし屋根があれば小体育館という感じで、けっこう練習には使える場所なのです。
さて、明後日に「大島春季大会」という招待試合をひかえている辰巳ジャンプ。こういう日には、練習後に荷物準備をすることになっています。そして辰巳ジャンプの指導方針で、「高学年が一番働く」という約束になっています。しかし、今日は5~6年生が荷物運びをしなかった。みんなが帰った後には「薬バッグとボールかご」が寂しく残る。これは辰巳では最もやってはいけない行動。当然、最大級のイノッチ雷が落ちました。まだ学校周辺に残っていた子に、
『自分たちの荷物を運ばなかった。なので、予告してあった通り、辰巳ジャンプは今日を持って解散する!』
と宣言。
子どもたちは連絡を取り合って、職員室に謝りに来ました。そう簡単にはお許しは出しませんでしたが、6年生が必死に心から謝ってきたので、今日の所は雷雲を引っ込めました。
辰巳ジャンプがこんな小さなことに、なぜこだわっているのかというと、
①上級生が「人のいやがること」を率先してやることによって、下級生がそれを真似していく。試合に出る人が最も下働きをするチームという伝統を築くため。
②バレー馬鹿を育てるのではなく、人間的にも魅力のある選手に育てるため。
③保護者の練習当番・引率当番が難しい状況なので、他チームでは親がやっているようなことまで子どもの力でやらなくてはならない。そのため子どもの自覚を最高レベルに育てなくてはならない。
④「小事が大事」・・・荷物を運ぶという些細なことであるが、こういう小さいことをおろそかにしていくと、チームが大きく崩れていくから。
こうしたことを1期生の「ひっき~!」や「ウルティマ7」たちは、言われなくてもやってきた。今日、現役辰巳っ子たちに話したのは、
「中1の先輩達は、すべて自分たちでやって、自分たちの力でチームを作ってきたという誇りがあるから、卒業した後も、これだけ辰巳ジャンプを愛することができるんだ。辰巳ジャンプは、そういう子しか卒業させないチームなんだ。」
小学生にはかなりレベルの高い課題なのですが、うちのチームはそれをやらないと成り立たないものと私は決めています。
*0033-01 ASHI [神奈川] [14/03/19(火)-20:26]
相変わらずいい指導しますね。イノッチ先生!
何か自分のチームを見ているようでうれしくなりましたよ。
「今どき・・・古くさい・・・」なんてうちのチームも言われていますが、これはせめてもの私たちのこだわりですよね。
私は、過去優勝した大会後でも「今日は態度が悪かったから喜べない。帰る!」なんて例が何度もありました。
「愛される子ども・愛されるチーム・学校やクラスで活躍できる子」がやっぱり基本ですもんね。
こんなことをひたすらしぶとく指導しているだけでも全国や関東にも行けるのですよ。事実、今年のチームもイノッチさんの見たとおりです。
また、近いうちにやりましょうよ!
明日は、学校の卒業式です。
私も思いっきり泣かせて頂きます。イノッチ先生も1年間ご苦労様でした。
思い切り泣いてください!
*0033-02 イノッチ [東京] [14/03/19(火)-22:40]
ASHI先生、忙しいのにレスを入れていただきありがとうございます。
先生の考え方に相通ずるものがあると言っていただけるだけでも、私には大きな力になります。“ひたすらしぶとく”指導してみます。
こちらは金曜日が卒業式。今年のクラスは、危機的状況におちいった所を私がピンチヒッターで担任しているので、泣くのはたぶん5年の時の担任の先生で、私自身は新年度人事が最大の関心事。どうも雲行きが良くないみたいなので・・・・・。