「iMindMap」  授業での活用

マインドマップをパソコンでかくためのソフトがある。
「iMindMap」という。

これを授業でどう活用できるかということを研究していくことも、教育フェローとしての私の役目である。


今回のディベートは普通のルール通りに、「立論」「反論」「自由討論」に立て分けて行い、審査員が勝敗を判定するという形式で、全部で3回の討論を行った。本来は個々人の力を伸ばすために小グループでやらせた方が良いのだが、今回はそれよりもクラスを2グループに分けた方が活発な討論になると判断し、しかも男女で戦わせることにした。


1回目の授業は練習である。私が手本の司会をしながら、「エンタの神様とレッドカーペットショーはどちらが面白いか」というテーマで行った。


2回目、3回目は「男子VS女子」でディベートをした。司会も子どもが行い、私は聞いているだけだった。

テーマは次の2つ。

第2回「男子と女子ではどちらが楽しいか?」

第3回「夏のレジャー、海と山ではどちらが楽しいか?」

先日(7月2日)の研究授業をごらん頂いたブザン教育協会の皆様は、私の学級の雰囲気をよくご存知のことと思うのだが、男女がとても仲良く、友達同士の助け合い、学び合いが活発である。今回のディベートも高学年にありがちな照れや恥じらいはほとんどなく、自分の意見を分かりやすく表明するという授業のねらいをきちんと意識しながら子どもたちは学習を進めていった。


「iMindMap」を活用したのは、子どもたちの発言をタイムリーに記録して、スマートボードで大きく写し、討論の様子を客観的に見られるようにするためだ。写されたものはどちらのチームがどれだけの意見を述べているのか、その内容はどうなのかを一目瞭然に把握できる。特にブランチの色分けが効果的で、どちらのチームの意見がどういう意見だったのかをたちまちつかむことができた。

これにより、最も力を引き出されたのが審査員を担当する子どもたちだった。

「マインドマップを見れば分かるように、男子側は立論の数は少なかったのですが、反論から自由意見までにかけて発言した人の数も多く、内容も自分たちのことを具体的に話していたので説得力があると感じました。」

「マインドマップの水色のところとピンクのところを見てもらうと、男子側は海の楽しさも山が劣ることも両方言えているんだけど、女子側のピンクを見ると、相手の海の劣るところだけを言っていて、山の良さを言っていないことが分かるんです。だから男子の勝ちにしました。」

このような審査理由を述べていた。



ディベートの後のまとめで、私も大写ししたマインドマップを使って解説。授業の全貌が見え、色別に発言内容を区別できることで、授業の振り返りが強いイメージとして子どもたちの頭の中によみがえっていることがよく分かった。


この使い方、けっこう良いです。

学級会の記録やスポーツのミーティングなんかも「iMindMap」を使ってみてはいかがでしょうか。


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トニー・ブザン
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