校内研究会

昨日の話題となります。

どこの学校でも、授業の質を向上させるために「研究授業」というものを行います。
私の勤務校では今年度、「読解力向上」をテーマにして研究を進めています。その授業が昨日あったわけです。

授業を公開することはもちろん大切なことです。しかしそれ以上に、公開する授業をどう作っていくか、その研究過程が大事なのです。「こういう授業が大事なのではないか。」「いやいやこんな方法もある。」というように、ひとつの授業をみんなで考えて作り上げていく。この過程で教員は授業力をつけていきます。

今年度、「研究過程の中で行う“事前検討会”は学校の全員で行おう」という私の意見が通り、毎月、全教員が集まって、ひとつの授業を研究してきました。10月は特別支援学級の授業をみんなで考えてきました。



昨日の授業後の研究協議会で話されたことを公開するのも何らかの参考になると思いますので、可能な限り紹介します。



◎個別指導ではなく、個に応じた集団学習の工夫をしている。学び合う関係を大事にしている。

個別指導であれば家庭教師でもできます。極論すれば、パソコンソフトでもできます。そうではなく、学校という場は、集団で学ぶことが大事です。集団の中の個々に応じる指導の工夫をしながら、子ども同士が学び合う関係を大切にしていきたい。特別支援学級の先生方の思いは全員が共通理解できる指導方針となりました。


◎授業の流れを「カード」で示す有効性

今回検討したの授業では、1時間の授業の流れを「カード」に書いておき、その学習が終わったらはがしていくという方法を取りました。これは、子どもたちに授業の見通しを持たせる効果があり、すべての学級で取り組める方法として、勤務校の財産とできるだろうと話し合いました。


◎子どもたちの意欲を引き出すために

子どもたちが「できた!」と言って持ってきたものに対して、すぐに直したり、指導したりせず、まずは受け止める努力をしていきたい。「できた」と持ってきたものを認めてあげるkとおで、次への意欲につながる。たくさん受け止めてあげてから、指導をしていけば良いのではないだろうか。





次に、講師の先生からの助言の中で、キーとなる言葉だけ書いておきます。

「同一学習パターンのグレードアップをしていくことで、子どもたちに確かな学力が身につく」

「『確かさ』の延長線上に『豊かさ』があるとは限らない。」

「自分自身の読み取り、書き込みがなかったら交流などできない。学び合えない。」

「10人いたら10通りの主題があると思わなくてはならない。」

「今日は読書的なのか読解なのかをよく意識してほしい。」

「1年生から6年生までの活字の数は新聞4ページ分しかない。だから丁寧に読まなくては読解の力はつかない。」

「現場は主体的に教科書を使っていかないと、時代が後戻りしてしまう。」




以上、研究授業に参加していない方には、何のことか分かりにくい文章になってしまいましたが、自校の先生方には参考になる内容だと思います。


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