矢口タートルズVCは2020年に創部しました。 #小学生バレーボール #脳科学 #教育 #マインドマップ
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カメリンピック ドッジボール大会から自校の課題を分析する
2010-10-24
/
教育について
今日は亀戸地区の小学生にとっては一大イベントである「カメリンピック・小学生スーパードッジボール大会」が行われました。自校からもたくさんのチームが出場し、熱戦をくり広げました。
自校の試合結果は芳しいものとは言えませんでしたが、子どもたちはこの日を目標に練習に励んできたわけです。その努力は大いに評価したい。「よく頑張ったね」と言わせていただきます。私もこの大会に向けて、この1週間で学年体育の授業を5時間も確保したわけでしたが、今思えば、もっと戦術的なことを教えておけば良かったと反省しています。
教師という立場は嫌味なもので、このような交流大会を観戦しながら、各校の体育文化の違いを読み取っている自分がいました。これからの自校の体育教育のために、気づいたことを書き残しておきます。このブログ記事は自校の教員も読んでくれるでしょうし、保護者の皆様の中にも目にする方もいると思いますので、ぜひ来年以降の参考にして下さい。
なんだか遺言のようになりますが、自校の若手教師は、運動関係の行事で、子どもたちが活躍する姿をイメージしながら、ぜひとも日本一の運動指導体系を創り出してほしいと熱望します。
自校の体育指導は、社会体育を含めて本気で改革する必要があります。
(これは、今感じ始めたことではなく、私がこの学校に異動してきた時からずっと思っていたことです。)
これから学校を創っていく若手の教員に、ぜひとも「運動能力開発カリキュラム」とまではいかなくても、せめて運動能力を開発するための「学校体操」を創り出してほしいと期待しています。
(1)基本的な体の動かし方を鍛える必要性がある
子どもたちは、運動をしていくに必要な、足の運び方を身につけていません。
「サイドステップ」「バックステップ」「リズムステップ」「片足反転」「スピードスキップ」といった運動を、体育の準備運動で行う必要があります。今日の大会でも、投げられるボールに対して、背中を向けて逃げる子が一番多かったのが自校でした。その原因が足の運びです。素早く動くという運動の基本をもっともっと大事にしながら体育指導をしていく必要があります。
(2)体幹の保持ができるようにしないといけない
自校の子どもたちに欠けている大きなポイントとして、「体幹の維持」ということがあります。背骨を真っ直ぐに保つことができない子が多いのです。運動だけでなく、教室での学習に際しても、背骨が曲がっていく子が多い。これは大きなマイナスなのです。そこで、体幹の中心がスクッと立つようにできるような運動を、日常的に行う必要があります。これを若手教師チームに開発してもらいます。(ヤングティーチャーの皆さん、頑張ってね!)
(3)片足のバランス
自校の子どもたちは、軸足のバランスが非常に悪いのです。そのため、瞬時に移動することができない。頭では「動かなくっちゃ!」と分かっているのに、体が着いてこないのです。子どもたちの動きを冷静に見てみると、“ジタバタジタバタ”しています。この「ジタバタ感」をなくすような基本的運動を組織する必要があります。
(4)動体視力を鍛える必要がある
スポーツ、特に球技は「動体視力」が大きく影響します。自校の子どもたちは、申し訳ないのですが、「動体視力」を鍛えるようなことを行っていません。それは他校でも同様だと思います。動体視力を鍛えるようなカリキュラムは、小学校教育にはないのですから。しかし、今日のような大会で勝ちたいと思うならば、動体視力を鍛える必要はあると思うのです。ドッジボールは一瞬の判断力が必要です。そのためにも動体視力を鍛える必要があるのです。
(5)道具の工夫
5年生の決勝リーグを観戦している時に、「あっ!こんな所も差がついていたんだ!!!」と気づいたことがありました。それは、はいている「シューズ」の問題でした。自校の子どもたちは、ほとんど全員が「上履き」でした。ところが各学年で大きな成果をあげた学校の子どもたちは、ほとんどが「室内用運動シューズ」をはいていました。実はこのシューズ問題は非常に大きな影響を与えます。
私自身は卓球の専門でありますが、現役当時、シューズに関してそれはそれは神経を使いました。フットワークが勝敗を決すると言ってもいいからです。
今日私は、子どもたちのステップに注目して観戦していました。「優勝校はどうして素早い動きができるんだろう?」と思って見ているうちに、「あっ!シューズがちがう!」と思ったのです。
来年は、ぜひ「すべらないシューズ」をはかせて、子どもたちの実力を発揮させてあげて下さい。
(6)心の強化
今日の試合では、どう見ても普段の実力を出していないというチームもありました。
内輪の練習試合だけでは、子どもたちは育ちません。せめぎ合うような緊張感を経験させてあげなくてはなりません。公式戦で普段の力を出すためには、対外試合をたくさんさせてあげることが必要になります。
4年生チームの中で、先週の体育の授業で行った、内輪の練習試合では圧倒的に強かったチームが、今日の試合を見る限りでは、まったく実力を出せませんでした。授業の時には使っていた速いパスをすることがありませんでした。
内弁慶になってはいけません。ドッジボールに限らず、いろんなことで学校の外に出て緊張する場を経験し、メンタル面を強くする必要があります。
(そういう意味では、昨年の6年生はメンタル面が本当に強かったですね。)
以上、様々な課題をあげてみました。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉があります。負けた時こそチャンスなのです。
その原因をきちんと分析し、次に活かしていくことで、大きく成長できるのです。
自校は、私から若手教師に、「子どもたちの運動能力を開発するための体操」を創り出すように指示を出してあります。若手全員が納得して取り組みを始めています。ぜひ優れた訓練方法を開発してほしいと大きな期待をしています。
そして担当している4年生については、後期の半年間を使って、私の持てる技術を体育指導にも傾けていこうと思っています。
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