城西国際大学祭 マインドマップカフェ

最近、区外の小学校の校内研究担当講師を依頼され、10月中に1度お邪魔しました。その学校は「論理的思考力」を伸ばすための指導方法を研究しています。
そこで私も一緒に学ぶために、様々な本を読んでいるところです。その中から、ひとつ学び取ったことは、文を「敬体」で書くか、「常体」で書くかで、思考の方向性が変わるということです。敬体とは「です、ます調」のことです。常体は「~だ、~である」という論文で使われる言い切りの形です。敬体は相手意識が強まるため、説明調になるような感じがします。常体はどちらかというと「自問自答」をしやすい形であると感じます。私は、自分の頭の中を整理しながら論理的な思考をする時には、どうも「常体」で文章を書いた方が良さそうだと判断しました。

そこで、自分の学級の子どもたちが取り組んでいる「日記新聞」や「体験学習新聞」にも、「常体」で書くようにという指導を始めました。まだ指導し始めなので、数人が常体で書き始めている段階ですが、確かに文章表現力が向上してきました。自分自身を見つめる内容に変化しました。


そこで、このブログ記事も「常体」で書くことを試みてみます。


【はい、ここから常体にチェンジ!】


今日は午前中に辰巳ジャンプのバレーボール練習。
少しずつではあるが、確かに伸びている子どもたちの技術。
この短時間の練習で、効果的に上達させるためには、私自身が学ばなくてはならないと強く思う。
このブログ内で何度も書いていることだが、「指導法を学ばずして指導者になってはいけない」ということを自分自身に言い聞かせなくてはならない。


練習後、すぐに車を走らせ、千葉県は東金市にある「城西国際大学」の大学祭にかけつけた。この大学の先生であり、マインドマップ公認フェローの加藤先生からのお誘いを受けたからである。加藤先生はご自分のゼミの学生さんたちと一緒に、「マインドマップカフェ」という部屋を企画したのだ。マインドマップカフェとは、無料のカフェコーナーを設けてお茶を飲みながら、マインドマップを紹介したり、かいてもらったり、語り合ったりする場の提供である。ここに来たすべての人が参加者となる。



私がこの企画に参加した目的は、大学での取り組みを見て学ぶこと、その場の空気感を感じること、自分のマップをかくことだった。本当は、某若手教員から「どうしても相談に乗ってほしい」と頼まれていて、「それならば城西国際大学の大学祭に行くからいっしょに行って、問題解決の方法をマップ化してみよう」という課題解決コーチングも行う予定だったが、若手教員に仕事が入ってしまい、残念ながら延期となった。そこで、代わりに自分が清書しようと思っていた「論理的思考力のマインドマップ」を半分だけかいてきた。

また、このマインドマップカフェ企画のひとつに、参加者みんなでかき込んだ「巨大マインドマップ」というものがあったのだが、私も参加し、ジャンジャンかき込んできた。下記の写真で、右下の赤いペンでかいてある部分が私の筆である。我ながら、超スピードで拡げることができた。左側には、同じフェローのK先生がかかれたブランチもあり、「時間差でいろいろな人がかきこむのも、もしかしたら“ありえない発想”が出る可能性のある面白い方法かもしれない」という気づきを得た。




さて、私が「論理的思考力のマインドマップ」を一生懸命にマップをかいていると、そこにたまたま来た幼児が声をかけてきた。
「何かいてるの?」
マインドマップをかいていると、それを見た子どもからのこうした声かけが必ずある。その確率100%と言ってもおかしくないほどだ。不思議なものだと思う。きっと、大人なのに楽しそうに「お絵かき」をしていて珍しいと思われるのだろう。だから私は、
「何かいてるの?」
という問いかけに、
「お絵かきしているんだよ。」
と答えた。すると大人が見ても難しい内容をまとめているマインドマップだったにもかかわらず、その幼児はずっと私の作業を見ていた。あまりにも興味がある様子だったので、色鉛筆と紙を貸してあげたら、イスに座って黙々と絵を描き始めた。私たちの行う「マインドマップ基礎講座」の中で、『イメージは人間の第一言語である』ということを伝えているのだが、この幼児の行動を見ていても、そのことが証明されると言えるのではないかと思った。

加藤先生が指導している大学生の皆さんには、iMindMapでかかれた、ある事例を紹介させていただいた。私の話を真剣に聴いてくれた学生さんたちにもお礼を言いたい。


ところで私自身、大学祭に参加したのは何年振りだろう?
記憶にないくら久々だ。

大学の校内に足を入れた瞬間、胸がワクワクする感動を覚え、思わずニッコリと笑顔になっている自分がいた。やはり大学は良い!楽しい!思う存分に学び、学生生活を謳歌し、自由に満ちている大学。私の夢のひとつは、大学という希望あふれる学び舎で、未来を創っていく学生たちに、教師という仕事のやりがいを伝えていくこと。そして優秀な教員を陸続と育てていくこと。もしかしたら、今日の自分の行動は、その夢実現への第一歩だったのかもしれない。


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