今から25年前の1月17日に大変なことが起こりました。阪神淡路大震災です。
マグニチュード7.3で震度は7という、経験したことのなかった地震が起きたのです。
この頃、校長先生はお隣の徳持小学校の6年生担任でした。
1月17日の朝、テレビをつけると、そこには火の海になった神戸の街の様子が映されていました。
それを視た私は、「えっ? 戦争が起こったのか?」と思いました。
まるで爆弾でも落ちたかのように、街中が燃えているからです。
建物は次々と倒れ、6434名という多くの方々の命が犠牲になりました。
建物の中では、タンスや棚が、まるで生き物のように走り回り、人間に襲いかかったのです。
この1995年から、様々なことが変わりました。
避難訓練も、それまでの「おかしも」の合い言葉だけでは役に立たない。
自分の周りに、物が落ちてこないか、倒れてこないか、動いてこないか、自分の目で見て、自分の頭で判断して、自分で身を守る力を付けていかなくてはならないという考えに変わりました。
もし今、大きな地震が起きたら、舞台の上にあるこの大きな演台はタイヤが付いていますから、校長先生に襲いかかってきます。
では、どうやって身を守るのか、ということを考えながら生活することが大切なのです。
皆さんが学校にいるのは、1日のうち長くても8時間です。あとの16時間は外にいたり、家にいたりします。ですから、日頃から自分の身をどうやって守るかを考えていてほしいのです。
登下校の時に大きな地震があったら、矢口小学校に戻ってきてください。家に帰って誰もいなかったり、家の中のものが倒れていたり、ドアが開かなかったりしたら危険です。
また、塾へ行っている時に大地震が起きたら、どうやって帰るのか、家族との連絡はどうするのかなど、考えておいた方が良いことはたくさんあります。
いろいろなことを考えておくことが、自分の命を守る一番の方法です。
木曜日の避難訓練までに、どうやって自分の身を守るか、ぜひ考えてみましょう。