今日の話は修了式で話そうと思っていたのですが、そうすると6年生が卒業していなくなってしまいますから、今日話すことにしました。少し長く話しますから、静かに聞いてください。
今日は計画委員を中心に考え出してくれたこのスローガンの意味を深めておこうと思います。
「130周年」
130年も続いている伝統。この学校が誕生した時に生きていた人はもう一人もいません。
矢口小学校は、大田区の中でも歴史的な伝統校なのです。
その学校で学んでいることに、誇りと自信をもってほしいのです。
「おめでとう」
うれしい気持ち。楽しい気持ち。おめでとうというためには、よいことがたくさんあった方がおめでとうといえます。だから、よい行いをしようと、いつも思っていてほしいのです。
「みんなで協力」
協力とは、力を合わせるという意味ですから、自分のことだけ考えていては難しいですね。
自分のことばかり考える人のことを「利己的な人」といいます。最近はやりの言葉でいうと、「自己中」ともいいますね。
反対に、人のことや学級・学校のこと、そして社会のことを大事に考える人を「利他的な人」といいます。
校歌には「教え守って手を組んできれいな心で歩みましょう」とあります。この校歌のようになれればよいのでしょう。
「笑顔であいさつ」
これはすごく大事なことなのです。学校に来るお客様はみんな、「矢口の子はあいさつできますね」と褒めてくれます。だからみんなはあいさつができる小学生だと自信をもってもよいのです。
しかしスローガンには、ただの「あいさつ」ではない。「笑顔であいさつ」となっています。130周年の挑戦目標ですね。
今、素晴らしいことに5年生の男子の何人かが、先生から頼まれたわけでもないのに、1日も欠かさず、毎朝正門に立ってあいさつをしてくれています。
「笑顔であいさつ」はさらに一歩レベルがあがりますね。
130周年キャラクターのやぐらんは、頭のハチマキに「矢口小あいさつ日本一」と書いています。
残念なことですが、まだまだ日本一には届いていないのではないかな。なぜなら、少しではありますが、朝、無言で通り過ぎる人もいますし、ポケットに手を入れたままの人もいます。
できれば圧倒的な笑顔とさわやかさで、「矢口小の子どもたちも先生たちも、あいさつ日本一ですね!」と誰からも言われるくらいになりたいですね。
「未来へつなげ」
人のための協力も、日本一のさわやかなあいさつも、未来につなぐためには、矢口小学校のみんなの心の中で、燃え続ける魂の炎(ほむら)がなくてはなりません。
じつは130周年のPTAのスローガンも「みんなで創ろう!矢口の未来!」となりました。
皆さんが実力を高めて活躍する舞台は「未来」です。そのために、つないでいく「矢口魂」とはいったい何なのかを日々考えていきましょう。
この3学期、「130周年へジャンプ」という合い言葉で進んできました。
卒業していく6年生が、矢口小学校を130周年へ高くジャンプできるように、たくさん働いてくれました。本当にありがとうございました。
それをつないでいく、1年生から5年生の皆さん、4月からいよいよ130周年です。たくさんのお手本を見せてくれた6年生に恥ずかしくない姿で、130周年を駆け抜けていきましょう。