名鉄犬山線を訪れた最大の目的はもちろんパノラマカー撮影だったのは言うまでもありませんが、しかしパノラマカーが常に現れるはずもなく……そこで、ふと気がつけばレンズを向けていたのがこちら6000系の初期車 (1~4次車) です。かつてパノラマカーはもちろん、5000~5500系といったSR車、さらにはAL車が百花繚乱だった頃の名鉄で、この6000系がやって来ると「つまんね~」の一言で終わりでして、今でもこれら固定窓の初期6000系がやって来ると「ちぇっ、ロングシートかよ」と思ってしまうのですが (^^;)、考えてもみれば既に新3000シリーズ (頭の中では3000台と言えば未だにAL・HL車なので、どれがどれだか分からん……^^;) が跋扈する名鉄線にあっては、ロング6000系は邪道でも何でもなくなってしまったばかりか、これだって既に登場後29年を経た抵抗制御車で、力強い走行音の直流モーター……。そこで、自ずと「お前もいつの間にかもうすぐ三十路かよ……」という情が湧いてきてしまうのでした。今までこの電車は「新型」だと思っていたのに、年は取りたくないものですね (爆)。
なお、6000系にはサボ受けが今でもあるため、途中で分割する列車に6000系が充当される場合には、今でも手差しサボが活躍中です! 特別なイベント、または三河線を中心に運用される7700系でもない限り、この手のサボは既に名鉄から消えてしまったとばかり思っていたのですが……以下の突然の出来事とともに、そうでもないことが分かりました。
犬山線・扶桑駅での撮影中、上りホームの表示を見ながら「ん?次の名古屋方面は途中分割の8両編成ということは、もしかしてパノラマカー重連??」と思い、カメラを構えてみたものの、やってきたのは6000系でガックリ……。そこで、一旦「や~めた」と思ったのですが、改めて「あれれ?6000系なのに白いサボが!!」と気付いてから速攻で構え直して無事撮影! (^^;) その成果が↑の画像です。
要は、余り本数がない途中分割列車のために方向幕を新調するのが面倒臭いという発想から、手差しサボを活用しているということなのでしょうが、いや~それにしてもこのテイストがあってこその名鉄!
ただ、6500系以降の車両はサボ受けがないため、運転席右側にサボを置いているようです。この場合ですとどうしても目立たないため、やはり車外の手差しサボによる表示が一番親切なのでは、という気がします。
そういうわけで、今後も名鉄スタイルの手差しサボを求めて、機会があるごとにこの手の途中分割列車を追ってみるのも悪くないかも知れないと思いました (^^;)。