地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

関鉄常総線・休車中のキハ102動く!

2005-11-07 11:30:57 | 地方民鉄 (関鉄系)


 守谷・小絹周辺での撮影を終えたあとは、午前10時に水海道駅前を出たシャトルバスに乗っていよいよ水海道車両基地へ。バスは床が木製で「まだこんな車両が残っていたのか!」と感激したのですが (^^)、そんな雰囲気を味わう余裕もなく車内はさっそくすし詰め (-_-)。まあ無料なので文句は言えません (^^;)。
 水海道車両基地に着きますと、さっそく本日の主役であるロッド式機関車DD502が来客を乗せて忙しく走り回っていましたが、それは後回しにしまして、最大のお目当てである常総筑波鉄道色のキハ102の前へ行き、順光の素晴らしい光線状態の中で撮影を満喫しました (^o^)。
 唯一の難点は……台車のすぐ手前に立入禁止のロープが張り巡らされていたことです (-_-;;)。そこで、↑の画像では「忍法・縄消しの術」、もとい、レタッチソフトのスタンプツールを使い、手前のロープ及び隣の車両への昇降台を消してあります (疲れた……)。
 このキハ100形 (キハ300のワンマンバージョン)、水海道以北での2両運用増加や、単行ワンマン用新型車・キハ2400の増備に伴い、去るダイヤ改正を境に完全に失業してしまい、他のキハ300数両とともに車両基地の片隅で再起の見込みなき眠りについていましたが、キハ102はこの車庫公開にあたって運転体験用として1日限りの復活を果たしたという次第。いや~しかしこうして間近に眺めていると、まだまだいけるという気がするのですが……。
 そして午後は、いよいよキハ102が動き出す……というわけで、警笛を鳴らしながら庫内をゆっくりと走る姿を超望遠を駆使して記録しました。この小運転、給油設備のあたりから撮るとまさに最高の順光なのですが、その一帯は入換車両やキハ102がこまめに往来するので立入禁止 (TT)。そこで、立入可能範囲最南端の立ち位置から、辛うじて順光側の側面も見える瞬間を狙って撮りました (いや~神経戦です、これは)。
 しかし、このとき複数撮影したカットを帰宅後眺めていると、いろいろと問題が……。まず、運転席に体験者が座っているのは、鉄道写真として不自然なのでボツ (イベント写真としてはもちろん良い記録ですが)。また、後追い撮影が最もうまく決まった……と思ったカットも、窓からメガネ君が顔を出していたのでボツ (号泣)。そこで、結局このシーンのベストカットとなったのが↑の画像です。運転席には誰もいませんが、まさに庫内で乗務員研修のために運転しているという感じになったのではないかと思います。
 何はともあれ、今後このようなかたちで常総筑波色のキハ100を記録できる保証はないと考えられますので、TX基地公開に浮気したりせず、あるいは当初考えていた別プラン (関鉄竜ヶ崎線・真岡鉄道・東武日光線のいずれかを訪問) に走ったりせず、午前中から午後までずっと水海道で粘って撮影した価値はあったな~と思っています (^^)。