しばらく私鉄ネタをメインにアップしてきたため、すっかり9月の北京ネタを忘れておりましたが、また来月北京を訪れる予定ですので (鉄活動が出来るかどうか現時点では微妙ですが)、先に蔵出ししておくことにしましょう。
大都会北京の谷間にひっそりと佇む北京北駅を発着する列車は全て客車列車であるため (中国国鉄では電車・気動車はまだまだ圧倒的に少数)、当然のことながら駅構内の先端部に機回し線があるのですが、如何せん列車の本数自体が少なく機回しもたまに行われる程度ですので、はっきり言って草が伸び放題 (^^;)。周囲のこんもりとした木々や背の低い建物とあいまって、ヘロヘロさの極致を呈して怪しい魅力 (?) を放っております……。
中国の鉄道は事実上線路に入り放題であることが少なくなく、しかも道路との間を仕切る柵がないもので、「郷に入りては郷に従え」で (^^;) 私も線路に入りまくってローアングルで巨大DLを撮っておりますが、いや~参ったのは足下のゴミ (爆)。画面右側に写っているものは全部そうです (汗)。今回は敢えて覚悟を決めていますが、虫も多く……くわばらくわばら (このときは問題なくて助かりました ^^;)。
では、ゴミだらけの線路だということは完全に放置された線路かと申しますと……さにあらず、何と現役の線路で、訪問時は有蓋車がポツンと1車置かれていました。さらにその先 (↑の画像の手前側) は幅の広い踏切の途中で線路が消えて行く……という、まさにディープな途切れ方! 大きな木の下でくつろぐ近所の皆様 (?) と貨車・ヘロ線の組み合わせ……これほど気合いの入った「トワイライト系」鉄道風景は初めて見ました……。過去数回中国を訪れても、ここまでスゴい光景は初めてでして、首都北京でこれとは、まさに灯台もと暗しです (^^;)。
さらに驚きだったのは、このゴミ線 (^^;) に置いてある有蓋車で荷役が始まったことです! 単に留置してあるだけかと思ったのですが……。しかもその荷役たるや、専用のプラットホームらしきものはなく、ゴミだらけの空き地に置かれた三輪自転車に積み荷の澱粉をドサドサと載せて行くというワイルドさ (^^;;;)。とりあえず、自分が北京で食べる料理に、この場所で荷役された粉が使われていないことを祈ることにしましょう……
以上4回にわたって北京北駅という大都会のディープな駅を取り上げてみましたが、如何だったでしょうか。この、下手な観光地と比べてはるかに印象に残る駅も、現在大改造が進行中で、数本分のホームを使用停止にして新しい駅舎と上屋を建設中でした。既に北京・北京西駅は容量の限界が見えつつあるので、目の前の地下鉄西直門駅で将来数本の地下鉄路線が交わるようになるのに合わせて、山西北部・内蒙古・寧夏・東北西部に向かう列車をすべてこの駅に集約させようという計画なのかも知れません。しかし、その完成のあかつきには、こういう超ディープ空間も全て再開発の対象になって露と消えて行くことは疑いありません。というわけで、ご覧になりたい方は急がれますよう! 但し、治安がよろしいとは言えませんので、そのつもりで……(^^;