地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さよなら京急700形!その2

2005-11-24 21:59:00 | 大手民鉄 (京急)


 残りあと4日となってしまった京急700形の活躍。その、はっきり言って地味ながらも健気でいとおしい雰囲気と走りをもう一度味わいたい気持ちは抑えようがなく、今日再び1時間ほど川崎に寄り道してしまいました (^^;)。今日はHM付き739Fが昼間運行されない旨が予め公式HPで告知されていたため、沿線の撮り鉄密度は極めて低く (それでも10人ほど見かけましたので、引退決定前よりは破格の多さですが)、小春日和の中をゆく735・741Fの最後の活躍をしみじみと味わうことが出来ました (^^)。特にサハ751のコンプレッサー音がひときわ盛大で、まさに「最後に一花咲かせましょう!」と言っているかのようでした……!
 それにしても、ごちゃごちゃと住宅街や工場が建て込んでいる沿線を横目に、いつものように淡々と走っている700を見ていると、果たして本当にあと4日限りで引退なのだろうか……と、疑わしい気分にすら陥ります。いや、逆にお別れに来てそういう気分を味わうことが出来るのはある意味幸せなことなのかも知れません。今後は旧1000形 (そして1500や2000?) ばかりになっても、いつでも700が現れそうな気にもなりそうですので (^^;
 敢えてかなわない贅沢を書きますと、「真のさよなら運転」を新町~逗子急行でやって欲しいですね (今は蒲田から先の急行の設定がありませんが ^^;)。余り高度な加減速性能を必要としない急行運用は、400・500といった釣掛車の引退後長らくの間、サハを組み込んでいるためにやはり足が遅い700の指定席みたいなもので、私もかつて金沢八景でバイトしていた頃は常に愛用していました (なにせ空いてますので ^^)。カーブとトンネルの連続を、例によってモーター音やコンプレッサー音も高らかに駆け抜けて行くのは何とも痛快でした……。ああ懐かしい (遠い目)。あと、クーラーを外して「ぬめ~っ」とした車体の雰囲気を再現してくれればなお良し (^^;;;)。
 もう一つの「真のさよなら運転」候補は、朝の12連快特でしょうか。せっかく3編成ありますので……。午前9時台に横浜から横須賀へ行くとき、時刻表で調べた列車が品川発であることから2000・2100形に期待してホームで待っていたところ、いきなり700×12が現れた時の衝撃といったら……側面に片開きドアが48枚! (^^;) 
 そんなわけで、いろいろ思い出してみるとやはり地味で裏方的な話が多い700形ですが、今後も派手な話が多い京急の昔話をする際には地味度ダントツな車両として取り上げられることでしょう。だからこそ奥が深い車両だなぁ、という気がします。