地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富士山麓の赤い新風

2005-11-08 23:57:00 | 貨物列車 (民鉄)


 11/5は関東鉄道を訪れたのに対し、11/3は東海道線沿線 (神奈川西部~静岡東部) の中小私鉄をウロウロして来たのですが、そのうち岳南鉄道の訪問では念願かなって、赤系の新塗装を身にまとったED403の麗姿を目にすることが出来ました (^o^)。岳南の大口荷主である製紙工場がスポンサーとなったこの新塗装、今年の春に登場して以来「最近の中小私鉄の新塗装の中では秀逸な部類に入るのでは?」と注目していたのですが、今年の6月に訪れた際には岳南富士岡のクラの中で昼寝をしていました (T_T)。今回も、当初は「祝日だから貨物は全面運休でも仕方がないな」と思い、もっぱら元京王3000系の撮影に専念するつもりだったのですが、いざ比奈に来てみると……いつ動くかは見当がつかないものの、お目当てのED403がパンタグラフを上げて停車中でした! しかもワムを2車だけ従えているという何ともローカル貨物ムード満点な姿で! いやはや、これは大変な儲けものシーンでした (^^)。



 また、JRから岳南へと貨車が引き継がれる吉原駅のヤードでは、最近更新を受けて赤系の新塗装を身にまとったばかりの愛知機関区所属DE10 1748が入換に従事していました。国鉄時代からの標準塗装と比較すると非常に大胆なイメージチェンジですが、なかなか引き締まったシャープな雰囲気の新塗装ではないかと思いまして、初めて目撃した私は思わず連写してしまいました (^^;)。まだまだこの更新色のDE10は圧倒的少数派でしょうから、そういつも吉原駅に姿を現すとは限らないと思いますが、岳南のED403の存在と合わせて、製紙工場を取り巻く鉄道にちょっとした新風をもたらしている雰囲気が感じられます (^^)。これからも手を携えてワムを継走し、地道ながらも確実に車扱貨物の世界を支え、撮り鉄の目を楽しませて欲しいものです。
 それにしても気になったのは、吉原に向かう車中「新貨物ターミナル建設反対」という幟が目立ったことです。もしや、ここに富士山麓の製紙工場から集まる荷を集約するようなことになれば、ひょっとしたら岳南鉄道は商売あがったりではないか……ということが頭をかすめたのですが、杞憂に終わることを願っております (^^;;;;;)。