前回、神戸電鉄3000系の記事で「この電車と相鉄7000系はポジショニングが似ている」と書いたあとで、さらに重大な事実を思い出しました。現在の相鉄本線の前身・神中鉄道が戦時合併で東急厚木線となり、そこにやはり戦時合併で東急となっていた小田原線からデハ1000形 (小田原急行電鉄モハ1形) が転入してきた結果、神中鉄道オリジナルのガソリンカー数両が電車のクハに改造されて、輸送力不足にあえぐ神戸電鉄に譲渡された……ということです (確かこういう成り行きだったはずですが、うろ覚えですので間違っていたらご容赦を ^^;)。単に路線と車両の性格が似ているだけでなく、実際に車両面のつながりもあったんですね~。社名の略称もどちらも「神鉄」ですし (いや、神中鉄道の場合は単純に神中線と呼んでいたのかも知れませんが ^^;;;)。
というわけで、勝手に友情出演ということで、相鉄7000系にご登場願うことにしましょう。最近ではE231の相鉄バージョンである10000系の増備によって、昼間の10連急行・快速運用に入る機会は滅多に見かけなくなり (-_-)、一部の車両は事業用車モヤ700に改造されたり、また一部の車両はニセ厚木で休車の憂き目に遭っているなど、かつてこの電車が最新型だった頃に通学で利用していた (年齢バレバレ ^^;) 者としては非常に寂しい思いがつのります。しかし、横浜方2両の増結車を簡単に解結して臨機応変に10両・8両のいずれかを組めることから、ラッシュ時の10両急行と昼間の8両各停ではまだまだ主力の座を辛うじて保っています。
特に、7000系を今のうちに記録に残しておくのであれば、横浜~二俣川間の各停がおすすめです。だいたい少なくとも2本に1本は7000系で運用されていますので……。
しかも普段の相鉄線は、さる3月上旬の鉄道フェスティバル開催時や2000系検測車の運転時にとてつもなく人が集まって来たのは一体何だったのだろう……と思うほど、他に誰もカメラなど向けていません (笑)。そんなお気楽な条件の下、奇跡的に生き残っている5050系とも合わせて、如何にも高度成長末期っぽいデザインの切妻車体電車を撮ることが出来るなんて、実は非常に贅沢なことなのではないか……と最近思わずにはいられません (^^)。
ちなみに、これらの画像は去る3月18日の撮影です。しばらくの間、消え行く車両や種別を撮り続けて、気分的に非常に疲れた中、こんな感じで昔なじみの7000系が当たり前のようにやって来る光景にどれだけ癒されたことか……。
しかし、これからまた相鉄が将来のJR・東急乗り入れを睨んで10000系の増備を再開すれば、7000系の命運はひとたまりもないでしょう (-_-)。そういうわけで、こんな当たり前の光景も10年以内にうたかたのなかに消えて行くのでしょう……。