地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

常磐線103系・想い出のスキャン画像

2006-04-09 22:57:32 | 国鉄型車両


 常磐線の103系がとうとう迎えてしまったさよなら記念走行&展示がこの土日にあったそうで、参加された方も多かったのではないかと思います。
 私としては、乗るたびにこの世のものとは思えない猛烈な激走を披露してくれた103系に限りない愛惜の思いを抱きつつも……この週末は仕事でしたので全く行っていません (-_-)。
 まあ、そもそも個人的な常磐線103系との付き合いは、東武野田線5000系列や関東鉄道に乗りに行く際、通勤通学の流れとは逆方向の超ガラガラの車内にて、精神をひたすら足下の台車のデンジャラスな揺れとモーターの狂ったようなうなりに集中して酔いしれるというものでした。そういうわけで、余りにも多くの「鉄」がひしめく中でのお別れよりは、「これほど過酷な常磐快速運用を大きな事故もなく務め続け、本当にお疲れさま……」と心の中でしみじみ叫ぶのが、自分にとって一番ふさわしいお別れかな、と思って気分をごまかしています (^^;)。
 でも、何もしないというのも、103系への限りない想いの告白としてはイマイチですので、まだ常磐快速が103系でしか来なかった約4年前に撮影したポジフィルムをスキャンしてみました。確かこの頃にE231化計画が発表され、「では今のうちに……」と思って野田線乗車のついでに撮影したものだと記憶しておりますが、いや~この頃は103系や野田線5070系が当たり前のようにゴロゴロやって来たわけですから、本当に柏周辺の鉄事情は素晴らしかったですね……。僅かな間にここまで変わってしまうとは……。
 撮影地は、余り説明する必要もないかも知れませんが、我孫子です。他にも南柏など、炸裂せんばかりの走行音とともに猛スピードで走り去って行く姿がありありと思い出されます。上野から乗って来た場合の南柏通過は、新松戸あたりからひたすら続く緩い勾配をフルノッチで豪快に登り切って、興奮がちょうど最高潮に達する頃でしたね……。

 これからは記憶の中で、常磐線103系の輝きよ永遠に!!

六甲山麓私鉄三昧 (5) 山陽3000系

2006-04-09 22:37:33 | 都市民鉄 (近畿以西)


 鈴蘭台での至福のひととき、そして鵯越での50‰力走シーン撮影を終えた後は、新開地で神戸高速東西線に乗り換えまして、そのまま山陽電鉄を初訪問しました (まぁ、神戸高速東西・南北線に乗ったのも初めてということで ^^;)。
 山陽電鉄は、ただでさえ関西に余り馴染みのない私にとって、神戸電鉄と並んでこれまでほとんど具体的なイメージが湧かない私鉄でした。ただ漠然と、113系に良く似た (?) 正面窓の3000系というのが走っているなぁ……そして神戸~姫路間という路線ではモロにJRWに差をつけられてしまい大変そうだなぁ……という印象があったのみです (^^;;;;)。
 しかし、最近になって「イマドキのそっけないデザインのVVVF車に比べて圧倒的に表情豊かな高度成長期の電車を訪ねて回るぞ」という視点から改めて山陽電鉄をとらえなおしてみますと、この3000形も実に地味~~な味わいを漂わせていて良いなぁ、と思えてきまして、そこでいよいよ初訪問と相成ったのでした。
 とはいえ、とにかくどこでどう撮ったら良いのか勝手も分からず、加えてこの後に計画していた行程からみて余り時間も割けなかったことから、神戸にほど近く、かつ雑誌などでたまに見かける須磨浦公園駅と山陽須磨駅の2カ所で撮影してみることにしました。
 結果的に申しまして、須磨浦公園は風光明媚ながらも、晴れていると編成の側面にケーブルカーの駅の影がモロに落ちてしまうためイマイチ (-_-)。山陽須磨は、普通電車の入線・出発シーンが須磨浦公園往復の阪神特急 (三宮~須磨浦公園間は各駅停車) とカブるのに苦しめられるという問題はありましたが、まあまあ撮りやすいといったところでしょうか。
 そしてこの3000系……かつて写真を見るにつけ「余りにも特徴がなさ過ぎるのが何やら相鉄6000系みたいな存在感の電車だなぁ」と思っていたのですが、車内に一歩足を踏み入れると薄暗~い中に昭和30~40年代っぽさが漂い、余りにも相鉄6000系の車内の印象と似ていたのには感動しました (*^^*)。(※かたちだけ見れば20m4扉車と18m3扉車では全然違いますので、デザインではなく、あくまで存在感や雰囲気を問題にしております)
 しかし、まだごく一部ですがピカピカに車内が更新されたばかりの車両もあり、これから一層更新工事が進んで行くようですので、くたびれ気味の車内を味わってみたい方はお早めに……(^^;)。相鉄6000系は新旧どちらも引退してしまいましたが (T_T)、山陽3000系は製造開始後30年以上をとっくに過ぎてから更なる延命工事をして使い続ける……というあたり、関東と関西の物持ちの違いを又しても見せつけられる思いです。
 ただその結果、神戸圏ではまだまだこれからもこんなデザインの電車が走り続けるわけですから、何ともうれしいと言いますか、うらやましいことです……。出来れば、濃紺と薄黄色の山陽電鉄旧塗装を復活希望! (^^;) 現在の塗装は何やら関東鉄道の在来型DC用塗装を思い出してしまいますね……(^^;;;)。