地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京阪電車周遊記 (2) 1900系を追う!

2006-04-26 01:14:52 | 都市民鉄 (近畿以西)


 枚方市に戻ったのち、さよならHM付き1900系撮影に向けての仕切り直しです。……とは言え、HMを付けた車両が長い京阪本線の一体どこを走っているのか全く見当もつかず、かつ交野線で遭遇できなかったショックから到底抜け切れていないことから、「ええいままよ!」と思いつつ、取り敢えず一番早く発車する淀屋橋行急行に飛び乗ったのでした。まずは出たとこ勝負、1900系に追いついたりすれ違ったりしたら、その後で策を講じれば良い……というわけです。
 しかし、そもそも京都、さらに大津へと向かうという予定がある以上、素直に枚方市で出町柳方面ホームに向かえば良かったわけで……。さっそく枚方公園付近ですれ違った出町柳行普通がさよならHM付きの1900系だったのです! (爆)
 そこで、香里園で下車して後続の急行で追うことに。ただ、こういう時に限ってラッシュ時のノロノロ運転で急行淀屋橋行はちっとも前へ進まず……。光善寺で臨時停車してくれ!という、まず有り得ない妄想で頭の中がいっぱいになってしまったのでした (苦笑)。
 香里園では大急ぎで改札を出入りし (こういうときスルッとKANSAIは便利ですね)、後続の出町柳行急行で1900系を追います。……が、樟葉で特急の通過待ちがあるため、追いつきそうで追いつかない事態に (-_-)。京阪特急がラッシュ時以外は樟葉に停まるようになって以来「こんなトコ停まるなよ……」と内心では思っていたのですが (^^;)、自分にとって緊急事態が生じたときだけは停まって欲しいと思うのは、やはり人間は如何に自分勝手かということの現れでしょうね (^^;;;;)。
 今回の関西私鉄周遊にあたって持参していた『JTB私鉄時刻表・西日本編』によると、自分が乗っている急行は深草で1900系を追い抜き、伏見稲荷で後続の1900系を撮影できることが分かったため (いやはや、本当にこの新しい時刻表は私鉄研究において不可欠となりつつあります)、伏見稲荷では下車後速攻で反対側ホームに移動して撮影を……と脳内シミュレーションを重ねたのも束の間。伏見稲荷駅は対向式ホームのそれぞれの末端に改札口があって、すぐにおいそれと反対側ホームには移動できない構造であり、急行発車後すぐに追いかけてきた1900系のために踏切が塞がれてしまい、わざわざここまで追いかけてきた意味は一瞬にして消えてしまったのでした……(号泣)。
 そこで次の作戦として、深草駅でこれまたさよならHMを付けた1900系淀屋橋行普通が停車していたのを見逃さなかったことから、すぐにやって来る後続の急行で追いかけて丹波橋で追い抜き、移動中に目を付けておいた八幡市で後追い撮影することにしました。結果は……執念が実って↑の画像の通り大成功! (^o^) 前パン、片開き扉、やや小ぶりな二段窓……ああ、こんなに美しい電車に廃車が近づいているとは……。
 しかしまぁ、1カットを決めるためにこれほど時刻表と首っ引きになり、時計を睨みながらパパラッチよろしく後続列車で追いかけたという経験は、自分の撮り鉄史上初めてです (^^;;;;;



 その後ただちに改札を経て下りホームに移動し、改めて出町柳行急行に乗って中書島へ。先ほど撮影し損ねた1900系が出町柳から折り返して来るシーンを待ち構えることにしました。……が、中書島で下車すると、すぐに淀行として1900系がやって来てしまいましたので、大慌てで淀屋橋寄りのホーム先端に移動して後追い撮影しました。淀行ということは……もうすぐに入庫してしまうわけで、勿体ないの極みです (-_-)。
 なお、オリジナルのカットには、ケーブルの見苦しいほどに複雑な影が無惨にも車体に落ちてしまっているのですが、レタッチ時にスタンプツールを用いて根性で消しております (爆)。所詮「作品」ではなく自己満足ですので、悪しからず……。
 かくして、ラッシュ時の終了とともに一斉に入庫してしまう本線運用の1900系を何としてでも撮影しようという、文字通りの時間との戦いは、事前に運用を全く把握していなかった割にはまあそれなりの成果を収めて幕を閉じたのでした (中書島駅のホームにて、全身汗まみれの放心状態に……^^;;;)。