常磐線103系引退と5万ヒットの話題ゆえ、ちょっと横道に逸れてしまいましたが、再び神戸近辺私鉄事情シリーズに戻ることにしましょう。
山陽電鉄を訪問した目的は、もちろん如何にも高度成長期チックな3000系を撮ることでしたが、中でも密かに期待していたのが、昭和39・40年に2編成だけ製造された3000系第1陣のアルミカーでした。このアルミカー、恐らく昭和30年代末という時点にあっては極めて画期的なデザインとインパクトだったためか、ローレル賞受賞に輝いているわけですが、個人的にはこの2編成だけ窓の構造がその後の車両と違っていて独特の存在感を放っているあたりに、何とも言えないレアさを感じて楽しみにしていたのでした。
前に山陽3000系鋼製車に関して「存在感が相鉄6000系と似ている……」と書きましたが、そういえば相鉄も同じ時期にアルミカーの試作車・モハ6021を製造していたという意味でも、相鉄6000系と山陽3000系はポジショニングが似ていますなぁ……(笑)。現在も歴史的車両としてかしわ台に現存する相鉄モハ6021は、個人的にも非常にお気に入りの車両で、相鉄線で高校に通っていた頃は6021がやって来れば大急ぎで横浜寄りに移動して、その超独特の存在感を味わいまくっていたものです (^^;)。写真を一枚も撮っていないのが痛恨ですが……(相鉄さん、来年の鉄道フェスティバルでは相模大塚にモハ6001と6021を並べませんか? ^_^;;;)。
おっと脱線しまくってしまいました (笑)。そんなこんなで、不思議な親しみを感じるもののたった2編成なので短時間の滞在では多分まず出会えないだろうと思っていた3000系アルミカーですが……自分が須磨浦公園まで乗ってきた列車の後からやって来たのには腰を抜かしそうなほど驚き、感動しました (^o^)。ただ、たまたまそのときに装着していたのは望遠ズームレンズだったため、停車中に大急ぎで撮影しようとしてもホームの長さの関係で引きが取れず、結局随分上下左右に余裕のないカットになってしまいましたが……(汗)。それでも、栄光のトップナンバーを撮影できて大満足です (^^)v
ちなみに山陽3000系は、現在の特急車の主力である5000系につながる最終期ロットが再びアルミ車体で製造されましたが、こちらはたまたま来ませんでした。まあ本数は少ないわけではないので、そのうち撮れるでしょう。
ただ、この最終期アルミカーと混結されているごく僅かな鋼製車が特別にグレー塗装となっているそうで、そんな激レア車も撮ってみたい……です (^^;;;)。