周知の通り、明日はJRの全国ダイヤ改正ということで、とくに消えゆく長距離列車をめぐっては物好きなマスメディアも巻き込んだ諸々が展開しているわけですが (苦笑)、個人的にはここしばらくの京都出張の折に触れて楽しんできた山陰線京都口の113系が園部までの複線化完成と高速化に合わせて消えるという話題が一番寂しいですね……。国鉄型車両をまだまだ大量に保有するJRWでは、ご多分に漏れず京都支社管内の湖西・草津・山陰線でも多くの113・117系を走らせ続け、とくに山陰線の113系はキハ47の天下を引き継いで古都の西部をトロトロと走る雰囲気が良かったのですが、複線化の進捗・相次ぐ新駅開業・アーバンネットワークで余剰となった221系の流入によって急激に雰囲気が変わり、つい2~3年前までは113系の4~6連ばかりが往来していたはずが、いつの間にか日中でも221系8連が闊歩して113系を完全に脇役へと追いやっておりました。昨年春のダイヤ改正以降は、日中の113系の運用が4+2連の1本に激減したのを目にして (朝ラッシュ時は4連1本もあり)、限りないショックを受けたものです……。
そこで、緑濃き京都の風景に良く似合う113系の姿を記録するなら今しかない!と思いまして、ここ1年は京都に出張する度になるべく山陰線京都口を撮影メニューに組み込み、撮影効率は決して良くないものの少しずつ撮り貯めて参りました。他にも奈良線103系や湖西線117系、近鉄京都線に京阪などなど……京都の鉄道シーンは地味に濃いぃところが多く、かなり後ろ髪ひかれる気分でしたが (^^;)。
さて、山陰線京都口に最後に残った113系の6連運用は、4連の基本編成が京キト所属、2連の付属編成が福フチ所属となっておりまして、どちらも湘南色とカフェオレが混在していることから、行き当たりばったりで様々な塗装の組み合わせを楽しむことが出来たものです。ただ、湘南色113系に馴染みがある神奈川県民としましては、やはり出来るだけ湘南色で揃った6連を見てみたいもの。というわけで、たとえ車種が耐寒対応の700→5700番台であり、かつJRWお得意の戸袋窓改造 (ドアスイッチ設置) がなされていようとも (未改造編成もあります→2枚目の画像)、湘南色6連に当たったときの嬉しさはひとしおですね……(*^^*)。東京口から消えたのが2006年、静岡地区から消えたのが2007年……。それも遙か遠い昔のような、あるいはついこの間の話のような……。そんなことを思い出しながら、保津峡の川音や寺町の緑を愛でつつ湘南色の堂々6連を撮るというひとときは、はっきり言って至福そのものだったのでありました。