首都圏が春の雪で化粧した10日の朝、西武秩父線によるアプローチを絶たれて東上線で寄居を目指した私を待ち受けていたのは……寄居駅の秩父鉄道ホームに響き渡る切迫したアナウンス。ベチャッと湿った雪が秩父に24cmも積もった以上、秩父鉄道の運行にも支障が出ることはやむを得ないわけで、当面秩父方面へ向かう電車は長瀞止まりとなり、長瀞~秩父間はバスによる代行運転とのこと。その瞬間脳裏をよぎったのは……西武が運休し、クルマも足下が劣悪な状況の下では、線路と平行する国道は大渋滞間違いなしという悪夢……。当初は朝8時過ぎにMy聖地・影森に到着して雪三昧を!という目論見は呆気なく大崩壊……。
しかし……その後奇跡は起これり! 大幅遅延という下り電車・1008Fが、通常の1509レのスジで寄居に到着し、客を満載した上り列車との交換を待って発車する頃には行先が皆野行に変更! 波久礼~樋口間を境に一気に積雪が増える中、1008FはMT46サウンドを力強く奏でながら突き進み、登場後約半世紀にならんとする老雄のたくましさと、「白山黒水」そのものな渓谷美の組み合わせに感動……。そして長瀞に着く頃には、ついに影森行に変更というアナウンスが! どうやら、倒木や積雪を除去する懸命の突貫作業が実りつつあった絶妙なタイミングに乗り合わせたようです。その後、踏切での脱輪のため親鼻で10分少々停車を強いられつつも、ついに1008Fは9時過ぎ、目指す聖地・影森に到着したのでした。
その影森で私を待ち受けていたのは……小豆1002Fと標準塗装1010Fが並んで留置されているという素晴らしき光景!!\(^O^)/ 今回の訪問における最大の目的はもちろん、あと2~3年で消えて行くであろう1000系と雪の組み合わせを満喫することでしたので、真打ちである小豆旧塗装1002Fと標準塗装車の雪化粧シーンは、まさに超豪華シーン……。とくに、小豆旧塗装の影森留置は事前に予想すらしておらず、個人的聖地・影森で起こった新たな伝説・奇跡以外の何者でもありません! しかも、カメラを構えて必死に撮っているのは私一人だけなのですから……。それはまさに、究極の個人貸切撮影会状態……(*^O^*)。
いっぽう、駅北東の踏切から1002・1010Fの並びを撮ると↑こんな感じ♪ 構内にも雪、屋根にも雪、バックの森にも雪……ということで、まさに雪国の山間の駅という雰囲気が漂っています……(*^_^*)。時刻表を眺めるにつけ、基本的に平日日中の影森駅に留置されるのは6000系1本と、折り返し待ちのためその都度留置線に引き上げる普通電車1本のようで (まだ直接確認するには至っていません)、普通電車2本、それも1000系が並ぶという保証はどこにもないだけに、積雪の午前中に1000系の並びをこうして撮影出来たのは最高に幸せです……。しばらくの仕事面での苦労はこれで完全に吹っ飛びまくったのは言うまでもありません♪ (爆)