地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父鉄道春の雪 (4) カナリア1012F

2010-03-29 08:21:00 | 地方民鉄 (秩父)


 既に桜の開花宣言が出てから久しい中で雪景色を持ち出すのは野暮かも知れませんが、この春はとにかく花冷えが強烈……と申しますか、明らかに真冬が続いているとしか言いようがないのも事実。というわけで、ネタ切れを補うための秩父雪景色シリーズの続きです (^^;
 先日の7500系デヴューイベントの際、熊谷構内にはさまざまな留置車両が居並んで過渡期を演出していましたが、個人的には秘かに、カナリア1012Fの褪色ぶりにしみじみとしたものを感じずにはいられませんでした。既にカナリア塗装となって以来2年以上過ぎ、あれほど鮮やかだった黄色がすっかり鶴見線での末期並みに彩度を失っているという……。



 このことは、鉄道博物館オープンに乗じた国鉄色リバイバルに沸いた一昨年の秋からあっという間に月日が過ぎたことを意味しており、小まめに通うことで撮り貯めるという目論見も叶わないまま、1011Fと同じく他のリバイバル塗装編成にも廃車の期限が刻一刻と迫っていることを痛感させられます。検査が約3年に1回であるとすれば、少なくともイエロー1012Fがこの次の冬を迎えて再び雪景色の中を力走することはもうないのでしょう。そこで、白雪に溶けてしまいそうなほど (?) 色が褪せた1012Fの雪景色姿が何気に寂しげに見えたのでした……。