地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父鉄道春の雪 (2) 銀世界に舞う7001F

2010-03-14 18:14:00 | 地方民鉄 (秩父)


 東急8500系改め秩父7000系がデヴューして以来、早いものでまもなく1周年。思い出してもみれば、7001Fの営業運転開始に際しては菜の花とからめて撮影したものですが、まさかその約1年後、同じ3月であるというのに、雪深き風景の中を行く光景をデヴュー1周年記念として (?) 記録することになるとは……! 影森での撮影にあたっては、駅に留置されている1000系2編成だけでなく、せっかく冬山対応の登山靴という重装備で訪れているからには (爆) 雪道を歩いて撮影スポットに向かい、走行中のシーンも気合いを入れて撮ろう……としたところ、さっそく三峰口から7001Fがやって来たではありませんか!! 屋根やクーラーにとっぷりと雪が積もり、正面にもそれなりに雪がへばりついているあたり、秩父線末端部での積雪の多さを物語っており(私が寄居から乗ってきた列車が全線復旧一番列車でしたので、7001Fは明らかに秩父以南での留置だったはず)、雪の田園都市線でもなかなか見られない姿に思わず圧倒されました……。それと同時に、秩父入りにあたって手が加えられたという耐寒耐雪装備が本領を発揮していることを思い知らされ、「さすが秩父の《新型》、力強い雰囲気よのぅ」と嬉しくなったのでした (*^^*)。



 このあとは気温が上がってパラパラと小雨が降り続く天気となってしまい、羽生から折り返して来た7001Fの屋根の雪もだいぶ薄くなってしまいましたが、駅名通りに黒い谷という雰囲気の風景の中を発車する7001Fの姿を広角勝負でバッチリ決めて思わずガッツポーズ (笑)。いや~この緑グラデーション、雪景色にも実に良く似合います。あと10日後にデヴューする8090系改め7500系も、恐らくこれから経験することになるであろう秩父の雪景色にベストマッチすることでしょう……。
 それにしても改めて思うのは、車番の1つ違いで雪と一切無縁な灼熱のジャカルタに行きもすれば、はたまた雪の秩父で奮闘することにもなるという、8500系・東武非乗り入れ編成の両極端な運命……。周知の通り、秩父7001・7002Fは東急8609Fを出自としておりますが、8608Fは黄緑+黄色帯でボゴール線の急行運用に入り、8610Fは青+水色帯で同じくボゴール線の超過酷なエコノミーAC運用に入っている光景を現地で目にした者としては、何はともあれこの違いには運命のいたずらに似たものを感じずにはいられません……。過激な混雑の中で8500系の本領を発揮するのと、過激な混雑こそないものの寒冷な気候の中で奮闘するのと、一体どちらが「第二の車生」としてマシなのでしょうか。う~ん、かなり難しい問題ではありますが、だからこそ東急8500系趣味は止められないなぁと思っております(結局そういうオチかよ、という声が聞こえてきそうですが ^^;)。