地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京阪5月ダイヤ変更・中之島快速急行激減?

2011-03-06 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 世間がJRのダイヤ改正の話題で浮かれている中、関西では驚くべき内容のダイヤ変更が発表されていたことを遅ればせながら知り、思わず吃驚……。何と京阪が来たる5月末にダイヤを大幅変更し (「改正」と書かないところがミソ? ^^;)、中之島線の利用状況に合わせて平日日中以降と土日の中之島直通快速急行の運行を止めることに象徴される大鉈を振るうとか……(@o@)。詳しくは公式HP所収のPDFファイルをご覧頂ければと存じますが、他に非常に目立つ点として (1) 淀屋橋~出町柳間の特急10分間隔化 (2) 快速急行が消えても引き続き主要な集客源である急行停車駅住民を優遇するべく、淀屋橋~樟葉間で急行を毎時4本運転 (3) 日中の区間急行消滅 (4) 中之島線10分間隔化……といった内容を挙げることができるでしょう。



 この結果、中之島線は快速急行が朝ラッシュ時を除いて (?) 消え、パターンダイヤで毎時8本から6本に減ることになりますが、従来運転間隔の疏密が目立ちますので、京橋での優等列車との連絡さえ整っていればまぁ余り問題はないのでしょう。そもそも京都周辺から快速急行に乗りますと、まず枚方市で多くの客が始発特急に乗り換え、香里園・寝屋川市・守口市で拾った客のほとんども京橋・天満橋で下車してしまうのが現状ですので、鳴り物入りで始まった京都~中之島直通の意義は薄く……。これもひとえに、中之島という路線環境自体、島内のオフィスに所用があるビジネス客を除けば馴染みがない世界であるからではないか?……とヨソ者視線にも思われるわけです。西九条延伸も目途が立たず、阪神なんば線とは全く対照的な結果になったと言えましょう (-_-;)。今後新3000系は主に特急運用に入り、中之島への入線はごく僅かとなると思われ (多分)、折角中之島線直通優等用として新たに定めたダークブルーの塗装が泣いているかのようです……(T_T)。
 他にも日中における区間急行の廃止によって、西三荘から大和田のあいだは停車列車の本数が半減するというスゴい事態となり (生産拠点の海外流出による企業城下町の激しい地盤低下・・?)、光善寺・御殿山・牧野も微減となるようです。しかし現実問題として、これら各駅の停車間隔はバラバラで、列車自体も空いており、キレイに揃えた10分間隔でも支障はないという判断なのでしょうか。う~ん、総じて八方美人気味だった中之島開業ダイヤを保つだけの算盤勘定が成り立たなくなり、収支の身の丈に合わせたスリム化を図るということなのかも知れませんが、日中でも怒濤のように様々な車種の列車がやって来る京阪の壮観さに見とれる関東人としましては、やはり少々寂しさを禁じ得ないですね……。とりあえず、新3000系は今後特急メインということで、一人掛けシートの二人掛け化を希望します (^^;;)。


 昨年夏にミュージアムトレインを撮影した際、萱島から大和田まで一駅乗ったのがたまたま出庫の新3000系・普通中之島行! 大和田で下車したところ、その横を快速急行中之島行が豪快に通過! ダブル新3000中之島!という超珍景に、大慌てでズームレンズを超望遠側に振ってみたものの、やはり咄嗟すぎて手ぶれが……(汗)。それでもまぁ撮影出来て良かったです (^^;