地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京王6000系さよなら・涙の淡雪と青HM

2011-03-08 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 京王の一時代を築いた6000系は周知の通り、去る1月下旬から競馬場線と動物園線でさよならHM装着運転を続けて来ましたが、公式HPにて「3月には引退する」と記されております通り、ついに何時離脱してもおかしくない状況となりました……。京王では来る11日 (金) にダイヤ改定を予定しており、いっぽう11日までさよなら記念スタンプを競馬正門前と動物公園の二ヵ所に設置するということですので、恐らく10日か11日には営業運転を終了することになるのでしょうか? 
 まぁこれはあくまで公式HPの記述から読み取った推測に過ぎませんので、決して鵜呑みにされないようお願いしたいのですが、その後どれだけ離脱が先延ばしにされようとも、遅くとも下旬にさしかかることはないでしょう……。そんな中、これまで週替わりで各車両区謹製HMを取り付けていた6022Fは、再び6000系イラストHMを装着して走っており、これも恐らく「HM攻勢打ち止め・間もなく離脱」のサインなのでしょう。そこで「そういえば動物園線6022Fの青HM姿を撮っていないなぁ」と思いまして、何と昨日は平日休みと雪が重なったことから、勇躍動物園線沿線を目指して小田急~多摩モノレールを乗り継いだのでした。



 昨朝の雪を小田急線の車内から眺めていますと、町田~玉川学園前界隈では実に見事な吹雪&雪化粧が展開しており、これはさらに多摩線→多摩モノと北上して行くともっと完璧な積雪になっているのだろうか?と期待していたのですが、黒川を過ぎるとあれれ……樹木の枝に余り積もっておらず、雪景色としては何とも気合い不足な雰囲気に……。それでも、多摩モノレールから見下ろす動物園線沿線風景は辛うじてうっすらと淡く雪化粧しており、6022Fは恐らく京王6000系39年の歴史で最後になるであろう雪景色の中を力強く上り下りしておりました……。
 昨日の雪景色は、本当に微妙な標高や地形の違いによって積もり具合が全く異なり、高幡不動駅あたりから眺めてみますと、右側の不動寺裏手の斜面は淡い白に染まっているものの、左側の京王線路が走る斜面は全く雪化粧していないという有様 (汗)。それでも、バラストは幸いにしてほんのり淡く雪が残っており、みぞれと気温上昇で急速に雪が溶けて行く中、辛うじて6000系最後の雪景色を撮ることが出来たのは幸せなことです……。2枚目はお馴染み程久保駅ホームからの撮影ですが、何とかモノレールにカブられずに降りしきるみぞれ雪の中を下って行く6022Fを撮影でき、これも印象的なカットになりました。
 何はともあれこの淡雪も、涙色のHMが降らせた最後の演出でしょうか? 
 こうして6000系は終焉を迎えようとしていますが、多摩丘陵に甲高いモーター音を響かせ、アイボリーの車体を輝かせながら四季折々の風景を駆け抜けた6000系の功績は永く語り継がれることでしょう。さようなら、京王6000系!!