新年も忙しいなりにヒマを見つけてシコシコと模型を製作したいと思うものですが、どうせ作るならば出来るだけマニアックなものが面白く、挑戦し甲斐があると思います。そこで、当面は3点を新年の重点作品として製作をスタートさせたのですが (否、既に昨年末からやっております ^^;)、そのへっぽこな製作経過も敢えて当ブログ上に晒すことによって、ヘタクソなりになるべくマシなものを目指そうという緊張感を保って行きたく存じます。
そんな新年の製作の一発目は (とゆーか、年末の製作&記事作成分を予約投稿しているもので、年始に入ってからまだ全く鉄活動するヒマがないのですが……汗)、碓氷峠の麓・安中市にオフィスを構えておられる「模型工房パーミル」様の気合いの逸品・上信電鉄デハ22ペーパーキットです!!
模型工房パーミルといえば、ここ数年たとえばペーパー製のNゲージ大型橋梁を製作・販売されるなど、一部のジオラマ派のあいだで知る人ぞ知るメーカーでおられますが(とくに代表作として、地元碓氷峠を再現された渾身の逸品・眼鏡橋などがあるものの、いろいろあって○ローベルデが現在発売)、実はオーナー様が当ブログのごく初期からの読者でおられまして、たびたびお会いしたこともあります。もともとは建築模型のプロとして繊細な技量をお持ちであるところ、是非地元の鉄道シーンを模型で再現したいということで立ち上げられたのが「模型工房パーミル」ブランドということになります。ただ遺憾ながら、私自身はジオラマ派ではなく (自室狭すぎ ^^;)、ここしばらくお会いするのも御無沙汰だったのですが、昨年末に開催された「さいたま鉄道模型フェスタ」にて出店されていたため久しぶりに再会! そこでいろいろ伺ったところ、このたび群馬の私鉄電車のペーパーキット販売を始められたとのことで、その記念すべき第一弾がこの上信デハ22!! 上信電鉄にご挨拶に行かれて承認を得られ、正式な設計図に基づいてリアルに製作した渾身の作品ということです!!
というわけで、鉄コレ18弾のデハ200+クハ300といい、Bトレインショーティーのデキ1 (何とこれはショーティーではなくスケールサイズ!) といい、突然上信模型が充実し始めた2013年の締めくくりにふさわしい一品として、これは是非自分も製作にチャレンジし、いろいろ並べて遊んでみたい……と思いまして購入決定! 製作して当ブログにアップすることを条件に値引きもして頂きましたので (ありがとうございます!)、何が何でも頑張って完成させなければなりません (笑)。当ブログをご覧になった方の幾ばくかでも興味を持って頂ければ、売れ行き次第で第二弾・第三弾……として、魅力的な風貌を持つ上信旧型車各種がシリーズ化されるという展望も開けますし……。
とはいえ、これまで個人的にはキットを製作するといってもプラ専門であり、紙キットの製作は生まれて初めてであります……(汗)。開封して中から出て来たフニャフニャの紙を眺めるにつけ、これが果たしてきちんとした強度を持つボディに化けるのかどうかも半信半疑……。確かに、即売会場に置かれていた見本品は十分な硬さを持っていましたので、まぁ作り進めるにつれて頑丈になって行くのだろうと思ったものですが、その間にどのようなプロセスがあるのかということ自体がよく分からん、というのが正直なところでありました (苦笑)。
しかし、疑問だらけで手をこまねいていては何時まで経っても何も変わりません。というわけで、説明書を見ながら製作開始!! 綺麗にカットされたペーパーの精度は高く、とにかく説明書に書いてある通りに切り、折り、重ね、貼り……を続けて行けば、とりあえず今回の画像のような段階まで到達することが出来ます。また、組み立てにあたり瞬間接着剤を多用し、瞬着の硬さの助けを借りることによって、次第に車体全体が硬くなって行く……というカラクリも理解出来た次第です。但し、瞬着のみで組み立てて行くというのは緊張しますね……。少量ながら指先に結構付いてしまいましたし (汗)。勿論、プラ板キット製作でも瞬着は使いますが、このキットをはじめペーパーキットではここまで瞬着に依存するのか……ということで、ことさらにハミ出し・くっつきへの注意を払う必要があり、ヘロヘロになりました。とりあえず開封から、この状態に持って行くまでの所要時間は1時間半 (モタモタし過ぎ……)。
なお、屋根板につきましては、説明書の指示通りに鉄コレ第8弾の元小田急屋根を使用しております。既に手持ちの第8 弾ボディを今回の屋根・床まわり用として供出するのは勿体ないため、大宮模型祭りから帰宅した直後にネット通販で岳南1107を確保した次第です。ドナー供出のために岳南1107を1両潰すのは些か勿体ないですし、とりわけ外した屋根のモールドをガシガシと切除するのも(ガラベンを載せるため)何とも切ない気分ですが、まぁ致し方ないというわけで……。
今後は、とりあえず屋根整形→車体と屋根接合→雨樋接着→正面幌枠装着……という手順で進めて参りますが、さてどうなることやら。あ、そういえば、動力はTM-10が指定されており、今回の製作分にも動力を入れる予定です。
【注】開設されたばかりの通販サイトにはまだこのペーパーキットは掲載されていませんが、そのうち掲載されるものと思われます。