昨年開業100周年を迎えた能勢電鉄。元はといえば能勢妙見への参拝電車として細々とヘロヘロ線路を走るのみの零細路線であったようですが、梅田からほど近い距離にあって多少冷涼な丘陵地へと分け入ることから、沿線一帯は高度成長期以来「大阪の奥座敷 or 軽井沢」として注目を集め、猪名川の峡谷の奥に見事なニュータウンが現出するに及んで、輸送力が倍々ゲームに増強されて今日に至っているとのこと。その過程では、明確に阪急宝塚線の支線的存在として脱皮するという選択をした結果、神宝線の三世代の中古車が活躍してきたのみならず、日生エクスプレスの入線に備えて見事な8連対応ホームまで備わっているというのは、ヨソモノにとって驚愕の限りです。
そんな能勢電は、開業100周年を記念して50・60形鉄コレ(鉄コレ史上初のポール集電!)を発売したことで、関東のヲタにとっても新鮮な話題を振りまいたわけですが、それ以上に究極のネタとして放たれたのが、1500系2連2本のレトロ旧塗装! いや~数年前のチョコバナナとフルーツ牛乳も、末端部での運用風景を記録するべく思わず山下駅まで行ってみたくなるものがありましたが、今回はさらにマニアック過ぎるチョイス……。ここまで気合いが入っていると撮らないわけには行きません (笑)。というわけで、昨年の9月に南海7000系鉄コレゲットのため関西遠征を敢行した際、初日に姫路近辺をめぐったのちの翌朝、能勢電を訪れて激写した次第です♪
ただ正直なところを申しますと、グレーがかったダークグリーンとオレンジ窓枠&唐草模様の組み合わせはやや微妙かも (^^;)。もう少し彩度の高いダークグリーンであれば、撫順電鉄の車体色とパンタの組み合わせっぽくてなかなかイケているように思うのですが……(どーゆー比較の基準やねん。爆)。