かなり間が開いてしまいましたが、あと2ヶ月もしない内に昨年のミャンマー訪問ついでタイ訪問から1年となってしまいますので、何とかバンコク近郊日帰り大周遊記を完結させたいと思います (汗)。
メークロンから都市間赤バスに乗り、いちかばちかラチャブリーから南本線の客車鈍行に乗ろうとしたところ、1時間半遅れでの到着のためまんまと連絡に成功したのが前回までのお話 (笑)。発車後しばらくは、日本国鉄10系客車のタイ輸出バージョンと呼ぶべき客車に揺られ、脳味噌が昭和な日本人にとっても最高に懐かしく愛おしい質朴な車内アコモデーションを満喫しました♪ 窓の外から吹いてくる暑季の乾いた熱風で、ほぼ全ての椅子が埋まる程度に乗っている乗客の皆様は一様にグッタリしている中、勝手に車内営業している売り子が何とか在庫を売ろうと必死に張り上げる声が空しく響くのもまた、タイの鈍行列車の旅らしいと言えましょう……。数分から10分に一回程度途中駅に到着しますと、どの駅も質素な駅舎とホームが清潔に保たれている中、暑季だからこそ激しく咲き乱れるブーゲンビレアの花の彩りがまぶしく……。そんな車内外ののんびり・まったりとした情景を味わうことこそ、熱帯ながらも日本の汽車旅のノリを激しく思い出させてくれるタイの鈍行旅の醍醐味なのだろうと思います。
というわけで、ラチャブリーから約1時間15分で、次の目的地であるナコーンパトムに到着~。ここは鉄道趣味的にみて何か特筆すべきものがあるというわけではありませんが、駅前に世界最大の仏塔との誉れ高い「プラ・パトム・チェディ」がありまして (マジで巨大です!)、以前学生時代の卒業旅行でタイを訪れた際にこの街を訪ね、門前町=駅前通りの雰囲気ともども実にイイ感じだなぁ……と思ったことから、今回の駆け足周遊でもちょっくら途中下車してみようと思った次第です。そこでまずは、それまで乗って来たトンブリー(バンコク中心街から見て西の川向こう)行の鈍行をパチリ! (1枚目の画像)
その後はプラ・パトム・チェディ参拝&駅前散歩&マハーチャイ行きバス窓バス激写を手早く済ませ(さすがに10数年ぶりの再訪ですと、屋台が密集乱立してかなり猥雑な雰囲気であった駅前通りが小綺麗に変わり、犬も歩けばセブンイレブンに当たるほどにコンビニが乱立し……これが経済発展というものなのでしょうか??)、再び駅に戻って参りました。そこでまずは、ホアヒン発ホアラムポーン (以下クルンテープ [=バンコク]と表記) 行のDC鈍行の切符をゲットしたのち、しばし列車到着まで撮影モード♪ ちょうど上手い具合に、クルンテープ発ヤラー行の長距離快速列車が到着しましたので、中間に連結されている様々な客車の形式写真を含めて撮りまくりです! 個人的にはとくに、非冷房ニス塗りの2等座席車でのんびりと旅をしたいのですが、各国首都をピンポイント的に訪問して列車を撮りまくるというスタイルの旅をするヒマしかないもので、う~む、将来無くなってしまう前に時間を確保しなければ……。また、ヤラーやスンガイコロクなど深南部のタイ・イスラームな街を訪ねたのち、国境を越えてマレーシア東海岸の田舎町をめぐる……というのんびり旅などもやってみたいものですが、タイ深南部は独立運動の影響でいつ何時列車が襲撃されるか分からないという土地柄ですので(日本外務省も警告中……)、何とも困った話です。平和あってこその鉄道趣味ということでしょうなぁ……。
嗚呼!新塗装になっても魅惑的すぎる非冷房2等座席車!
車内がニス塗り♪な点は、ミャンマーのアッパークラス車も及ばず!
電源室つき荷物車。非冷房客車の台車は軒並み日本DT21風。
非冷房2等プルマン寝台車。長旅ではこれが一番人気のようです。
トイレからは日本風の流し管が延び、バリバリに垂れ流し式 (汗)。
新塗装もまぁタイらしい意匠で悪くないですが、やっぱ旧塗装最高♪
つーかこの寝台車乗りてぇ。ニス塗り2等座席と比べると迷いますが。