ナコーンパトム駅にて夕方の減って行く光量を頼りに撮り鉄していたところ、まもなくホアヒンからの日本製THN系ディーゼル鈍行が到着~。空の色が何やらビミョーですが……(汗)。 ラチャブリーからナコーンパトムまで乗った、バンコクから遠く離れたランスアンからの客車鈍行は1時間半も遅れていましたが、さすがこのDC鈍行はホアヒン始発の中距離列車ということで大した遅れは無し。しかも、ナコーンパトムからバンコク寄りの区間は複線化が基本的に完成し、THN系は水を得た魚のように猛然と加減速を繰り返しました。最高110~120km/hは軽く出ていたかも (汗)。メークロン線と同じ車両であるはずなのに、何という違い……(滝汗)。
というわけで、やがて5連のディーゼルカーはバンコク市街の外れに入り、南本線の脇につくられたもう1組の複線 (バンスー~タリンチャン分岐駅の間の都市近郊鉄道) で営業入り直前試運転を繰り返すTHN系や、それまでのタイ国鉄とは全く異なる日本風の高床ホームの光景に驚いているあいだに、やがてバンスーに到着~。長旅姿の人々が地下鉄に乗り換えるため大量に下車する一方、バンコク近郊利用の学生や通勤客が多数乗って来て結構賑やか……とゆーか超ウルサイ車内に (苦笑)。
ここから先、駅員のいない停留所にも小まめに停車して行くのは何とも興味深いところです (とくに、夜暗くなるとロクに電気も灯っていませんが、それでも乗降客はいます。周囲の華やかな街並みやクルマであふれる道路の風景とはエラい違いです ^^;)。しかし、都市近郊輸送を兼ねる列車の営業システムが何時までもこんなマイペンラ~イな感じであって良いとは到底思えず、数年後に (?) 中央駅機能がバンスー駅に移ることによって、こんな悠長な「大都会の鈍行列車」も消えて行く運命にあるのかも知れません……。(ちなみに、2枚目の画像は翌日バンコク市内で別の列車を撮影したものです。悪しからず)