地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第六ジャカルタ炎鉄録 (12) 都営6281F

2015-02-19 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 少々油断している間にも、インドネシアから伝わって来る話はスゴい……。全く期待していなかった話が突如前進し、大いに腰を抜かします。今回のそんな話題は……祝!4月ダイヤ改正からのナンボ線&タンジュンプリオク線旅客営業再開!
 ボゴール線のチタヤム駅から東に向かう枝線のナンボ線は、既に電化設備が整い、貨物営業も再開されているものの (バラ積みセメント主体)、むかしKRDがジャカルタまで直通していたという旅客列車については絶えること久し。とはいえ沿線には結構宅地も増えて来たため、再開が待たれていました。単線が緑の中を突っ切り山に向かって行き、巨大セメント工場にて線路が尽きるという産業路線的景観であるだけに、独自の展開が期待されるところですが、果たして短編成によるデポック~ナンボの区間運転となるのか (チタヤムは停車場ではあるものの上下本線しかないため、ここで短時間で折り返すのは現実的ではない。中線折り返しの便利さを取ってデポック・バル折り返しという可能性も?)、それとも8連がジャカルタ中心部まで直通するのか、成り行きに注目したいところです。ホームが短く、4連までしか対応していないとのことですが、どうせブカシ線や環状線のホームがめっちゃ短い駅でも8連が余裕でドア全開にしていますから、Tidak apa apaなのでしょう (笑)。



 いっぽうタンジュンプリオク線については、ラジャワリ~タンジュンプリオク間の旅客復活後もブカシからの直通電車 (都営6連) が稀にしか運行されず、不便でガラガラすぎるのでやがて運休……。土曜休日限定でボゴール・ブカシからの8連が「アンチョール急行」(遊園地アンチョール・ドリームランドへの行楽列車)として走るも、すぐに飽きられてガラガラとなり、これもやがて運休……。結局ここ2~3年は、タンジュンプリオク発着の列車はごく一部の3等客車急行に限られています。そしてジャカルタ・コタ~タンジュンプリオク間の線路に至っては、一旦復活に向けて整備が行われたものの、電力不足云々もあって (?) 列車は全然運行されず、いつの間にか道床に樹木が繁茂してしまい、不法占拠の住宅も復活、落花生。様のブログのレポートにもありました通り、ごく近距離のみの私営トロッコすら出現する始末……。もうこりゃ駄目だな、ドア上の路線図にタンジュンプリオク線が描いてあっても所詮見かけ倒しだと思っておりました。それだけに、本気で復活させるらしいとの報せには腰が抜けそうなほどの驚きを感じております (^^;)。
 というわけで、そんな間もなく旅客営業において復活するナンボ線とタンジュンプリオク線にて、現在205系大量導入の結果余剰となってしまった都営6000系が再登板することを心から願いつつ、6連の6281Fを張っておきたいと思います。記事と画像に直接の関連がないのは、まぁ当ブログのいつも通りの成り行きということで御諒解下さい。

 ……とまぁこんな感じで記事を作成して予約投稿する前に、ふとパクアン急行様のブログを拝見したところ、何と!ここしばらく全車離脱していた都営6000系において、一部編成替えのうえぼちぼち再登板が始まったとのこと!! ここのところ都営・東急車に離脱が多数発生していたのは、とりあえず205系大量投入を機として冷房がヘタれた都営・東急をしばし外して集中的にブラッシュアップしようということだったのかも知れません。とにもかくにも、現在のジャカルタ首都圏の交通地獄ぶりを踏まえれば、どれだけ205系が入ろうとも客観的にまだまだ電車が足りない以上、少なくともあと数年は都営・東急と205軍団が共存する構図が続くことを期待せずにはいられません。