首都圏で冷たい雨やみぞれが降ると、標高の高い箱根や甲州・奥多摩・秩父は雪。そんなときにはカメラを持っていそいそと撮り鉄したくなるものですが、仕事と重なればなかなか上手く行きません。しかしごくたまに、仕事の都合でそういう方面に出掛けたついでに撮り鉄出来るという嬉しいひとときもあります。去る5日、たまたま箱根山中のとある温泉つきホテルにて開催された宿泊研修に出掛けたのですが、何と天気予報で大雪予告来たぁぁっ♪ 結果的には大雪でも何でもなかったのですが、少なくともこのようなタイミングで箱根に仕事と称して堂々と出掛けることができるのは何かの天佑じゃ♪と思いまして、上はスーツ、下はゴツい登山靴という何ともちぐはぐな格好で、久しぶりに箱根登山の客となったのでした。
個人的に、箱根登山における最大のお目当ては旧型車であることは言うまでもありませんが、1000形以降の車両もキライではありません (1000形と入れ替わりでモハ3形113・115が廃車になった頃は「○ソ……」と思っていましたが ^^;)。そこで、僅かな撮影時間ながらも出来れば3000形「アレグラ」と同じ塗装になった2003Fを撮りたいなぁ……と思っていたところ、ドンピシャで来ました♪
そして後追いで3000形アレグラも初撮影~。見慣れないフォルムであることは否定しようもありませんが、まぁ小田急のVやMを創ったデザイナー氏の手になるものであり、かつて1000・2000形を製造した際にN・L・Hiを意識したと思われるのと同様、総じてロマンスカーから登山電車への連続性を重視していると考えれば、まぁ良いのではないかと思っています。姉妹提携先のスイスの車両とも何となく通じるデザインでもありますし……車体形状が全く異なる2000形との混結も、スイスの電動車と客車の編成を連想させるものがあります。
また、3000形アレグラに合わせた2003Fの塗装も実にシンプルで、3両合わせての編成美も結構イケるものだと思います。3000形は基本的に2000形の2連と連結されますが、もう1本の2000形2連=2001Fは、幕板の黄帯が目立つサン・モリッツ塗装ですので、3000形と完全に塗装が揃うわけではありません。というわけで、ロングシート化されたという点でどちらもハズレな2000形2連(実際の運用は3000形が検査に入らない限り原則3連に)を撮るのであれば、2003Fに軍配が上がるなぁ~と思います。あ、勿論、そのうち2001F+3000形という混色編成も撮ってみたいですけど (笑)。
なお、なるべく早めに何が何でも3000形に乗りたい方にアドバイスをお一つ……。箱根湯本駅の掲示によりますと、3000形は箱根湯本発車時点での強羅方(したがって強羅発車時点で小田原方)に連結されるとのこと。そして、日中6運用体制で回っているはずですので、余程運が悪く2両とも入生田で寝ているということでなければ、1時間半待ちで乗れるでしょう。またこのことは、箱根登山でなるべくボックスシートに座りたい場合についても言えます。3000形の相棒たる2000形2連は必ずロングシートなのですから……。まぁ私は、モハ1形サンナナorヨンロク編成に乗れるのでしたら、ロングシートでも全~然構いません♪ しかし2001・2003Fはイヤです (爆)。この2編成がロングシート化されたのは、3連が不足する中での猛烈な混雑の緩和が目的であったと思われますので、3000形との組み合わせで3連復活を実現した以上、再セミクロス化を期待したいものです。